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著者: 荻野利彦
所属機関:
ページ範囲:P.526 - P.526
文献購入ページに移動あとがきを書くことになり,掲載論文を読ませていただきました.プレート骨接合術で,従来型かlocking compression plateかの誌上シンポジウムは興味深いものです.プレートと螺子の間がしっかり固定されているものの他に,ある程度の自由度を持って螺子の方向を決めた後にプレートと螺子の間が固定される便利なシステムもあります.Locking plateが開発された時,これで多くの問題が解決すると思った人は少なくないと思います.いまだ使ったことのない先生方もおられるでしょうし,従来型がよいと思っている方もおられると思います.万能な骨接合器具は残念ながらありません.Locking plateにも欠点があり,使っていると不都合な面もありますし,予想しなかった合併症が出たりすることもあります.本シンポジウムはそのような疑問に答えてくれていると思います.緒言で糸満盛憲先生が書かれているように『どのようなプレートを使うかではなく,どのように使うか』が大切である点は,その他の整形外科手術にも共通する大切な点ではないかと思います.
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