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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻5号

2009年05月発行

文献概要

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あとがき フリーアクセス

著者: 荻野利彦

所属機関:

ページ範囲:P.526 - P.526

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 アメリカの話で恐縮ですが,アメリカの大統領がブッシュ氏からオバマ氏に代わってだいぶ経ちました.リーダーが代わって大きく政治が変化するのではないかと思って見ていた私たちにわかるような大きな変化はいまだ起きていないようにみえます.しかし,種々の問題に対する反応は早く,多くの問題への対応が少しずつ変化しているのが報道を通じて伝わってきます.国内では,総理大臣の失言や,問題に向かう姿勢の不確定さなどが取りざたされ,支持率が低下してきているようです.対する野党も献金問題などで揺れて,問題解決にはいまだ時間がかかる印象を持っているのは私だけではないように思います.

 あとがきを書くことになり,掲載論文を読ませていただきました.プレート骨接合術で,従来型かlocking compression plateかの誌上シンポジウムは興味深いものです.プレートと螺子の間がしっかり固定されているものの他に,ある程度の自由度を持って螺子の方向を決めた後にプレートと螺子の間が固定される便利なシステムもあります.Locking plateが開発された時,これで多くの問題が解決すると思った人は少なくないと思います.いまだ使ったことのない先生方もおられるでしょうし,従来型がよいと思っている方もおられると思います.万能な骨接合器具は残念ながらありません.Locking plateにも欠点があり,使っていると不都合な面もありますし,予想しなかった合併症が出たりすることもあります.本シンポジウムはそのような疑問に答えてくれていると思います.緒言で糸満盛憲先生が書かれているように『どのようなプレートを使うかではなく,どのように使うか』が大切である点は,その他の整形外科手術にも共通する大切な点ではないかと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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