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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻6号

2009年06月発行

文献概要

検査法

腰椎部3D MRミエログラフィにおけるmaximum intensity projection画像表示法の検討―神経根の描出

著者: 服部真澄1 岩越孝恭2

所属機関: 1東海記念病院放射線科 2東海記念病院脳神経外科

ページ範囲:P.541 - P.547

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 腰部神経根症状を呈する患者で,腰椎MRIを行っても責任病巣が特定できない症例では診断のため神経根造影や神経根ブロックが行われる.これらは神経に直接針を刺すため侵襲も強く,また一度で診断がつかない場合はレベルを変え繰り返して行う必要があり,患者には苦痛を強いる検査である.そこでわれわれは苦痛を伴わず,神経根の情報を得る試みとして3D MRミエログラフィに注目し,独自の画像処理を加え神経根の描出を試みた.正常例および腰椎疾患のある症例で撮影を行い,良好な神経根の描出が得られたので有用性を検討し報告する.

参考文献

1) 青田洋一,大成克弘,吉川宏起:腰椎変性疾患における神経根形態の種々相―MR myelographyによる観察,MR hydrographyの臨床応用.画像診断19:765-773,1999
2) Eberhardt KEW, Hollenbach HP, Tomandl B, et al:Three-dimensional MR myelography of the lumbar spine:comparative case study to X-ray myelography. Euro Radiol7:737-742, 1997
3) 花北順哉,諏訪英行,塩川和彦・他:Far-lateral typeの腰椎椎間板ヘルニアの画像診断と手術法の検討.脳外誌10:647-653,2001
4) 堀 正明:脊柱管の画像診断法,脊柱管のすべて―one-stopshopping.画像診断27:129-138,2007
5) 村上伸一:画像処理工学.東京電気大学出版局,東京,pp39-41,1996
6) 内田 仁,栄 輝巳,平川 敬・他:外側型腰椎椎間板ヘルニアの診断上の問題点と治療成績.整形外科56:256-261,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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