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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻6号

2009年06月発行

文献概要

症例報告

ステロイド長期投与中のベーチェット病患者に生じた立方骨脆弱性骨折の1例

著者: 小林勇人1 加藤紀彦1 櫻井雅和1

所属機関: 1藤枝平成記念病院整形外科リウマチ科

ページ範囲:P.605 - P.607

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 ベーチェット病患者に生じた立方骨脆弱性骨折の1例を報告する.症例は41歳の女性で,6年前から継続的にコルヒチン0.5mg/日とプレドニゾロン10mg/日の投与を受けていた.明らかな外傷なく歩行時の右足痛が出現し,歩行困難となるも,初診時のX線像では明らかな異常は認めなかった.MRIのSTIR像で長腓骨筋腱溝に沿った線状高信号を認めたため,ステロイドによる立方骨脆弱性骨折と診断し,4週間のギプス固定と免荷後,足底装具を装着し部分荷重を開始した.発症後2カ月で疼痛は消失し,全荷重可能となった.

参考文献

1) Beaman DN, Roeser WM, Holmes JR, et al:Cuboid stress fractures:a report of two cases. Foot Ankle Int 14:525-528, 1993
2) Franco M, Albano L, Kacso I, et al:An uncommon cause of foot pain:the cuboid insufficiency stress fracture. Joint Bone Spine 72:76-78, 2005
3) 松尾真二,伊藤和生,鍋田裕樹・他:高齢者の足部に発生する脆弱性骨折の特徴.臨整外40:805-809,2005
4) 成田雪子,寺島嘉紀,高野浩成・他:立方骨に発生した脆弱性骨折の1例.整形外科56:569-571,2005
5) 折茂 肇:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2006年版.ライフサイエンス出版,東京,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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