icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻8号

2009年08月発行

文献概要

誌上シンポジウム 創傷処置に関する最近の進歩

創傷被覆材

著者: 後藤孝浩1 館正弘2

所属機関: 1宮城県立がんセンター形成外科 2東北大学医学部形成外科

ページ範囲:P.767 - P.771

文献購入ページに移動
 近年の創傷管理学の進歩は,創傷被覆材の開発とともにあったと言っても過言ではない.1980年代にハイドロコロイド製品が市販されて以降,アルギネート,ポリウレタンフォーム,ハイドロファイバーなど様々な材質,材形,特徴をもった創傷被覆材が製品化され,現在ではそれらに抗菌成分や成長因子などを加えたものの開発も進んでいる.創傷被覆材の第一の目的は,創傷を湿潤環境にして創傷治癒を促進させることであるが,創傷には損傷組織の種類・深さ,壊死組織や感染の有無,発生からの時間経過など,様々な状況や治癒過程におけるいくつかの段階があり,創の状態により適した創傷被覆材の選択(適材適所)が重要となる.

参考文献

1) 穴澤貞夫,倉本 秋,柵瀬信太郎・他(編):改訂ドレッシング―新しい創傷管理.へるす出版,東京,2005
2) 夏井 睦:これからの創傷治療.医学書院,東京,2003
3) 日本褥瘡学会(編):科学的根拠に基づく褥瘡局所治療ガイドライン.照林社,東京,2005
4) 小川 豊:モイストウンドヒーリング.治療85(10):33-39,2003
5) 館 正弘,平林慎一,梶山 渉・他:カルボキシルメチルセルロースナトリウム銀の褥瘡に対する臨床効果の検討―他施設によるオープン試験.褥瘡会誌10:561-572,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら