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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科44巻8号

2009年08月発行

文献概要

誌上シンポジウム 創傷処置に関する最近の進歩

褥創

著者: 塚田邦夫1

所属機関: 1高岡駅南クリニック外科

ページ範囲:P.803 - P.807

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 褥創が一般の創傷と違う点は「圧迫」と「ズレ」という創傷原因が持続することであり,この対策をしない局所療法は意味をなさない.また,ほとんどの褥創において栄養障害が併存するが,栄養障害の改善は困難で,管理栄養士や言語聴覚士,あるいは歯科医などと連携し,できるだけ経口からの栄養補給に努める.褥創は創治癒にとり悪条件下の局所療法であり,創傷治癒理論に則った方法が必須である.感染のコントロールと壊死組織の除去,湿潤環境の維持が重要で,創の乾燥化を避け創面を消毒せず,十分な創洗浄が基本であり,これは一般の創傷と何ら変わることはない.

参考文献

1) 日本褥瘡学会:褥瘡予防・管理ガイドライン.照林社.東京,pp18-19,2009
2) 塚田邦夫:臨床看護に生かす創傷ケアの科学.日本看護協会出版会.東京,1996
3) 塚田邦夫:閉鎖性ドレッシング法による褥創ケア.南江堂.東京,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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