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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科45巻11号

2010年11月発行

文献概要

連載 医者も知りたい【医者のはなし】・42

お玉ヶ池種痘所を助けた2人の物語

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1木村専太郎クリニック

ページ範囲:P.1010 - P.1014

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■まえがき

 1980年5月に「天然痘撲滅」が宣言された.昔から恐れられ,インフルエンザやエイズ以上に恐い伝染病がこの世界から消滅している.1796年5月14日に英国の医師 エドワード・ジェンナーが牛痘を開始して,その撲滅の可能性を述べてまだ200年も経っていない.さて,日本では嘉永2年(1849)年8月に,長崎で牛痘摂取が成功し,全国に次第に普及していったが,残念なことに「蘭方禁止令」のために,江戸だけが「種痘の普及」から20年近く取り残されている.これは驚きである.その江戸にできた種痘所の開設と存続に尽力した幕府旗本と豪商の2人の物語を書いてみたい.

参考文献

1) 清瀬 闊:「お玉ヶ池」散策.中央公論事業出版.2008
2) 吉村 昭:落日の宴.講談社文庫.1999
3) 佐藤雅美:官僚川路聖謨の生涯.文春文庫,2000
4) 戸石四郎:濱口梧陵物語.多田屋株式会社
5) 濱口梧陵小傳.広川町・濱口梧陵記念館出版

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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