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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科45巻2号

2010年02月発行

文献概要

誌上シンポジウム 肩腱板不全断裂

腱板不全断裂に対する保存療法の効果

著者: 牧内大輔1

所属機関: 1昭和大学藤が丘リハビリテーション病院整形外科

ページ範囲:P.127 - P.131

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 当院では腱板不全断裂に対し,基本的に運動療法を中心とした保存療法を第一選択とし,症状の寛解が得られない症例に対し手術療法を行っている.今回,その治療効果を評価する目的で,治療成績の検討や腱板完全断裂に対する保存療法の治療成績との比較を行った.その結果,日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(JOAスコア)が最終診察時83.7点と改善し,成績良好群も全体の80%を占め,良好な治療成績が得られた.しかし,腱板完全断裂に対する保存療法の治療成績と比較すると,疼痛スコアが有意に劣っており,完全断裂群にはみられなかった悪化例を2例に認めた.

参考文献

1) 福田公孝,景浦 暁,安保裕之・他:肩腱板不全断裂の治療成績.肩関節17:334-338,1993
2) 橋口 宏,江川慶長,伊藤博元:肩腱板不全断裂に対する保存的治療に影響を及ぼす因子の検討.肩関節30:485-488,2006
3) 牧内大輔,鈴木一秀,三原研一・他:腱板完全断裂に対する保存療法の効果.肩関節31:341-344,2007
4) 中村恒一,畑 幸彦,村上成道・他:関節包側腱板不全断裂の回復に対する拘縮の影響.肩関節31:377-379,2007
5) 中村恒一,村上成道,小林博一・他:関節包側腱板不全断裂に対する保存的治療の検討.肩関節30:277-280,2006
6) 小川清久,吉田 篤,高橋正明・他:腱板不全断裂手術症例の臨床的検討.肩関節17:351-355,1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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