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整形外科/知ってるつもり
高強度ベータリン酸3カルシウム(β-TCP)
著者: 坂野裕昭1
所属機関: 1平塚共済病院整形外科手の外科センター
ページ範囲:P.164 - P.166
文献購入ページに移動整形外科手術において骨移植は時として非常に重要な選択肢の一つである.本邦においては,日本整形外科学会の調査でわかるように,1985年から1989年の4年間と比較して2000年から2004年の間の骨移植数は約1.5倍に増加している4).さらにその内訳を自家骨,人工骨,保存同種骨で比較すると自家骨比率が94%から56%に減少している一方で,人工骨比率が3%から40%へと著しく増加している(表1).ここでは,人工骨の歴史,種類と特性を紹介すると同時に,臨床使用が可能になった高強度のベータリン酸3カルシウム(β-TCP)について紹介する.
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