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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科45巻2号

2010年02月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

高強度ベータリン酸3カルシウム(β-TCP)

著者: 坂野裕昭1

所属機関: 1平塚共済病院整形外科手の外科センター

ページ範囲:P.164 - P.166

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■はじめに

 整形外科手術において骨移植は時として非常に重要な選択肢の一つである.本邦においては,日本整形外科学会の調査でわかるように,1985年から1989年の4年間と比較して2000年から2004年の間の骨移植数は約1.5倍に増加している4).さらにその内訳を自家骨,人工骨,保存同種骨で比較すると自家骨比率が94%から56%に減少している一方で,人工骨比率が3%から40%へと著しく増加している(表1).ここでは,人工骨の歴史,種類と特性を紹介すると同時に,臨床使用が可能になった高強度のベータリン酸3カルシウム(β-TCP)について紹介する.

参考文献

1) 坂野裕昭,瀧上秀威,佐藤美奈子・他:不安定型橈骨遠位端骨折に対するLIPUSと人工骨補塡を併用したnon-bridging創外固定術―prospective study.骨折31:134-137,2009
2) 竹内良平,荒武正人,尾藤晴彦・他:特発性膝骨壊死に対するOpen Wedge High Tibial Osteotomy.臨整外44:151-159,2009
3) 田中孝昭,熊谷吉夫,斎藤 充・他:β-リン酸3カルシウムとPudduプレートを用いた高位脛骨骨切り術.医療58:341-344,2004
4) 占部 憲:整形外科における組織移植と再生医療の現状(2000-2004年)―日本整形外科学会認定研修施設を対象としたアンケート集計結果.日整会誌80:469-476,2006
5) 2008年版メディカルバイオニクス(人工臓器)市場の中期予測と参入企業の徹底分析.(株)矢野研究所,pp436-447,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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