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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科45巻3号

2010年03月発行

文献概要

臨床経験

腰椎椎間孔狭窄における複数回手術例の検討

著者: 林哲生1 白澤建蔵2 山下彰久2 芝啓一郎1

所属機関: 1独立行政法人労働者健康福祉機構総合せき損センター整形外科 2下関市立中央病院整形外科

ページ範囲:P.277 - P.281

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 腰椎椎間孔狭窄は診断困難で見逃されることも少なくなく,多数回手術の原因になりうる.そこで腰椎椎間孔狭窄が多数回手術になる原因を検討した.腰椎椎間孔狭窄で手術した21例のうち腰椎手術の既往のある11例を対象とし,各症例で初回手術後の経過・再手術の原因を検討した.初回手術からの症状遺残(見逃し)が5例,脊椎症の進行が4例,初回手術後不安定性の進行が1例,固定隣接椎間障害が1例であった.症状遺残(見逃し)例では同一神経根障害が1例,同一椎間障害が3例,同一椎間の障害の合併が1例であった.

参考文献

1) 安藤宗治,玉置哲也,吉田宗人:感覚神経活動電位を用いた腰椎椎間孔部狭窄症の診断.整・災外51:299-307,2008
2) 林 哲生,白澤建蔵,山下彰久:腰椎変性側弯症における凹側神経根障害.臨整外44:415-419,2009
3) Kunogi J, Hasue M:Diagnosis and operative treatment of intraforaminal and extraforaminal nerve root decompression. Spine 16:1312-1320, 1991
4) Macnab I:Negative disc exploration. An analysis of the causes of nerve-root involvement in sixty-eight patients. J Bone Joint Surg Am 53:891-903, 1971
5) 中井 修:椎間孔部の治療.骨・関節・靱帯16:985-993,2003
6) 山田 宏,吉田宗人,玉置哲也:脊髄神経根の3次元MRI.脊椎脊髄21:115-121,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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