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誌上シンポジウム 整形外科医の未来像―多様化したニーズへの対応
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著者: 菊地臣一1
所属機関: 1福島県立医科大学整形外科
ページ範囲:P.400 - P.400
文献購入ページに移動整形外科という診療科自体も,今,岐路に立っている.西洋医学が明治時代の初頭に導入されて以来,先人達は,整形外科の専門性の確立と同時に,その守備範囲を広くすることに努力してきた.その結果,わが国における整形外科は,海外には類をみない独自な,そして巨大なプロ集団を構成するようになった.その内容は,運動器に関してのプライマリケアから専門医療まで,運動器の器質・機能障害に対する一貫した診療体制である.すなわち,運動器の外傷や疾患の予防,保存療法,手術療法,そしてリハビリテーションまでを担当しているのである.領域別にみても,骨や関節の外科や外傷はもちろん,関節リウマチ,痛風,骨代謝,骨・軟部腫瘍,スポーツ医学,脊椎・脊髄外科,リハビリテーション医学までを守備範囲としている.
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