臨床整形外科45巻5号

2010年05月発行

誌上シンポジウム 整形外科医の未来像―多様化したニーズへの対応

整形外科スポーツ医学診療に期待されるもの

著者： 立入克敏¹

所属機関： ¹たちいり整形外科

ページ範囲：P.407 - P.411

　近年，国民のスポーツ活動への関心は急速に高まり，スポーツ人口は急増した．スポーツ医学も，競技スポーツ，生涯スポーツ，健康スポーツと対象分野を広げ，さらに疾病治療・リハビリテーションの中においても重要な位置を占めるようになってきた．スポーツ傷害の予防・治療は言うに及ばず，子どもの健全な成長・発達，競技力向上，健康増進，疾病予防，(健康)寿命延伸，介護予防などにスポーツ医学の知識を役立てていくことが望まれている．整形外科スポーツ医には専門的知識・学際的知識を基盤にした積極的な実践的活動が求められる．

参考文献

1) 青木冶人：整形外科医とスポーツ医学―歴史，現状，展望．第34回日本整形外科スポーツ医学会学術集会特別講演，2008

2) 文部科学省スポーツ・青少年局企画・体育課：スポーツ振興基本計画，2006

3) 文部科学省：平成18年版文部科学白書，2009

4) 内閣府大臣官房政府広報室：体力・スポーツに関する世論調査報告書(平成18年8月調査)，2006