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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科45巻7号

2010年07月発行

文献概要

臨床経験

骨粗鬆症性椎体骨折後偽関節による胸腰椎後弯変形のflexibility評価―仰臥位ストレス撮影の有用性

著者: 勝見敬一1 山崎昭義1 渡辺慶1 佐野敦樹1

所属機関: 1新潟中央病院整形外科脊椎・脊髄外科センター

ページ範囲:P.631 - P.635

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 骨粗鬆症性椎体骨折後偽関節における脊柱後弯変形のflexibility評価と,術中・術後アライメント予測について検討した.対象は,後方固定併用椎体形成術を施行した23例27椎体であり,X線中間位,伸展位,術前CT,MRI,仰臥位ストレス撮影(後弯頂椎部に枕を置きX線側面像を撮影),術中体位,術後X線像の局所後弯角を測定した.局所後弯角は,X線中間位,伸展位,CT,MRI,術中体位,仰臥位ストレス,術後X線像の順に矯正され(すべてp<0.05),仰臥位ストレス撮影が術前画像で最もflexibility評価に有用で,仰臥位ストレス撮影から術中・術後アライメントも予測可能であった.

参考文献

1) 浜田 修,宮野憲仁,西田恭博:骨粗鬆性椎体骨折に対する新しいX線撮影法(三態撮影).臨整外41:949-954,2006
2) 喜安克仁,武政龍一,谷 俊一・他:単純X線機能撮影による骨粗鬆症性椎体骨折癒合不全の診断―仰臥位側面像撮影の有用性について.日整会誌80:S375,2006
3) 佐々木邦雄:骨粗鬆症性脊椎椎体骨折の保存療法.MB Orthop18(7):35-44,2005
4) 武政龍一,喜安克仁,川崎元敬・他:骨粗鬆症性椎体骨折癒合不全の簡易な画像診断法―仰臥位側面撮影法の有用性.中部整災誌49:705-706,2006
5) 富重 治,佐々木邦雄,清水 敦・他:骨粗鬆症椎体骨折例における矯正位レ線撮影法の有用性.整形外科と災害外科42:1484-1486,1993
6) 豊田耕一郎,小笠博義,椎木栄一・他:骨粗鬆症性脊椎骨折の椎体癒合不全例の検討.整形外科と災害外科56:42-44,2007
7) 豊根知明,和田佑一,神川康也・他:骨粗鬆症性胸腰椎椎体骨折における立位・仰臥位X線側面像の臨床的意義.日整会誌80:S374,2006
8) 吉田 徹,見松健太郎,笠井 勉:骨粗鬆症性椎体骨折の椎体癒合不全例について.日本腰痛会誌8:166-172,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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