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雑誌目次

雑誌文献

臨床整形外科45巻9号

2010年09月発行

雑誌目次

誌上シンポジウム 軟骨再生―基礎と臨床

緒言 フリーアクセス

著者: 黒坂昌弘

ページ範囲:P.772 - P.772

 本号では,整形外科医が直面する数ある臨床症例における問題の中で,最も解決策に苦心し,また治療成績上にも問題が残る軟骨損傷,変性などに対する治療を中心に軟骨再生の現状を誌上シンポジウムとして取り上げました.臨床の問題点に加えて,基礎的な将来的な展望に関しても,それぞれ第一線で活躍しておられる先生方に,最新の情報を提供していただきました.

 軟骨の損傷は治癒しないとされており,加齢や種々の力学的環境の問題によって,今後ますますその頻度は増加の一途をたどると考えられます.過去の整形外科研究の歴史を見ても,本疾患に対する治療の開発,挑戦は枚挙にいとまがありません.疾患自体が軟骨の退行変性疾患であるため,治療にはアンチエイジングに対応するに等しい困難性があります.したがって,治療そのものがどれだけの効果を発揮しているのかの判定を含めて,客観的な効果判定には多くの問題を残していると言わざるを得ません.それでも近年の整形外科研究の進展で,種々の先進的な治療法も開発されています.本シンポジウムでは,種々の治療法を網羅して取り上げて,治療の問題点を浮き彫りにしています.

変形性膝関節症に対するグルコサミンの経口投与

著者: 榎本宏之 ,   松本秀男

ページ範囲:P.773 - P.777

 近年,変形性膝関節症(OA)の治療体系で,グルコサミンの効果が期待されている.In vivo,in vitroにおける軟骨基質産生促進作用や抗炎症作用,基質分解抑制作用が報告されているが,OA患者に対するランダム比較検討試験ではグルコサミン塩酸塩とグルコサミン硫酸塩で相反する結果が報告されている.少なくとも費用対効果の面で,グルコサミンの効果が臨床上でどの程度有用であるか,いまだに疑問が残る.われわれは日本人に対するグルコサミン塩酸塩の効果を検討しており,その最終結果を2011年の日本整形外科学会術総会で発表する予定である.

ヒアルロン酸の関節内注射による治療

著者: 西田佳弘

ページ範囲:P.779 - P.783

 変形性膝関節症に対するヒアルロン酸の関節内注射は,臨床の場で一定の効果が認められる確立された治療法となっている.効果発現のメカニズムとして,米国食品医薬品局は粘性を与える医療機材としてだけ認めているが,一方で動物実験を中心に軟骨保護的薬理学作用の報告も多く見受けられる.痛みを軽減する効果はevidenceとして認められているが,関節軟骨変性を阻止・改善するextracellular matrix modifying drugとしての効果も期待される.

自家培養軟骨細胞移植による治療

著者: 安達伸生 ,   越智光夫

ページ範囲:P.785 - P.790

 関節軟骨損傷に対しては,現在まで様々な治療方法が試みられてきたが,限局性の関節軟骨損傷であっても本来の硝子軟骨で確実に修復することは非常に困難である.私たちは難治性の関節軟骨損傷に対し,第二世代自家培養軟骨細胞移植術を行ってきた.これは患者自身の軟骨細胞を採取し,細胞増殖の足場(scaffold)内で三次元培養することにより生体外で軟骨様組織を作製し,これを軟骨損傷部に移植するものである.本稿では本法の術式と術後成績を報告するとともに,私たちが行ってきた基礎研究の結果について紹介する.

滑膜間葉幹細胞の鏡視下移植術

著者: 関矢一郎 ,   宗田大

ページ範囲:P.791 - P.795

 軟骨組織は細胞密度が低く,血行を欠くことから,再生能力が低い.そのため軟骨欠損部に対して細胞成分を補うことが,軟骨を再生させるための手段の一つになる.細胞源として間葉幹細胞は有用であるが,なかでも滑膜由来のものは軟骨分化能が高く,自己血清を用いて優れた増殖を示す.滑膜間葉幹細胞の浮遊液を軟骨欠損部に10分間静置すると約6割の細胞が接着し,軟骨修復を促進させることが実験的に示されている.これまでの基礎研究の成果を基にして,滑膜間葉幹細胞を関節鏡視下で移植する軟骨再生医療を開始している.重篤な副作用を認めず,多数の例で軟骨欠損部の再生,症状の改善を認めている.

骨髄細胞による軟骨修復

著者: 黒田良祐 ,   石田一成 ,   松本知之 ,   脇谷滋之 ,   黒坂昌弘

ページ範囲:P.797 - P.800

 関節軟骨は衝撃吸収,関節の円滑な摺動などの重要な役割を果たしている.しかし,いったん損傷を受けると元の組織である硝子軟骨で修復されることはなく,その自然経過は必ずしも一定でないが,何らかの治療を必要とするのは明らかである.現在,種々の関節軟骨修復方法が実際の臨床で行われているが,完全な修復には至っていない.近年の再生医療の発展とともに自己培養細胞移植治療が軟骨損傷治療の選択肢の一つとなりつつある.本稿では自己骨髄細胞培養移植による軟骨修復の現状,その手法と主な臨床成績について述べる.

Marrow stimulation techniqueによる関節軟骨の修復

著者: 松永大吾 ,   秋月章

ページ範囲:P.801 - P.806

 骨髄刺激再生手技marrow stimulation techniqueは,軟骨損傷部の軟骨下骨を穿通して骨髄間葉系細胞を含んだ凝血塊を損傷部に形成させ,軟骨様組織による関節面の修復を図ろうというものである.本稿では,その代表的な手技であるabrasion arthroplasty,subchondral drilling,microfracture techniqueの手術手技を解説し,その臨床効果および課題について,筆者らが報告してきた研究の結果を加えて概説した.

骨軟骨柱移植による治療

著者: 中川泰彰 ,   向井章悟 ,   小林雅彦 ,   中村伸一郎 ,   中村孝志

ページ範囲:P.807 - P.811

 自家骨軟骨移植術を行って13年経過し,今までに262例276関節を経験している.現在の手術適応および明らかになったことを記載する.手術のポイントとしては,病巣部が広範囲であれば,移植プラグ間のすき間を3mm程度あけて移植する.骨軟骨プラグの小範囲の陥凹は問題なく,逆に,突出は避けるべきである.現時点では脛骨側軟骨下骨露出を無処置として大腿骨側のみ骨軟骨移植術を行う術式も選択されてよい.臨床成績として,肘離断性骨軟骨炎の5年以上の成績,変形性膝関節症や骨壊死などの大腿脛骨角やMRIによる評価,再鏡視時の軟骨硬度および成績不良例について概説した.

高位脛骨骨切り術後の関節軟骨修復

著者: 山口祐一郎 ,   齋藤知行 ,   竹内良平 ,   石川博之 ,   熊谷研 ,   藤澤隆弘 ,   國谷崇

ページ範囲:P.813 - P.817

 変形性膝関節症は関節軟骨の退行性変化を基盤に発症する退行性関節疾患である.手術治療として人工膝関節置換術以外に,関節構造を温存し変性した関節構成体の自己改変を促す高位脛骨骨切り術がある.本術式の目的は,内反変形を矯正し膝関節を通過する荷重線を外側に移動させ,内側関節軟骨への力学的負荷を減らすことにより,臨床症状を軽減,消失させることである.今回,内側型変形性膝関節症に対して高位脛骨骨切り術を施行した症例の初回手術時および抜釘時の関節鏡による関節軟骨の観察に基づき,本術式が関節軟骨の修復に及ぼす影響について検討した.

調査報告

一般住民における肩こりの疫学

著者: 高澤英嗣 ,   山本敦史 ,   大沢敏久 ,   小林勉 ,   飯塚伯 ,   佐藤直樹 ,   佐藤貴久 ,   西野目昌宏 ,   米本由木夫 ,   高岸憲二

ページ範囲:P.821 - P.825

 一般住民における肩こりの疫学を調査し,その特徴およびQOLに与える影響を検討した.対象525人を肩こりあり群と肩こりなし群の2群に分け,年齢,性別,内科的合併症,他の疼痛部位,EuroQol(EQ-5D)について比較検討した.肩こりは51.0%に存在し,年齢に伴い頻度が低下していた.肩こりあり群は年齢が若く,女性の割合が多かった.また,肩・手関節といった上肢痛に加えて腰背部痛の合併が多く,QOLが低下している例が多かった.しかし,内科的疾患の合併に関しては,両群間で有意な差は認めなかった.

東海地区における静脈血栓塞栓症に関する多施設調査

著者: 坂野真士 ,   湏藤啓広 ,   長谷川正裕 ,   廣瀬士朗 ,   森将恒 ,   森敦幸 ,   清水孝志 ,   光山浩人 ,   小林正明 ,   水谷潤 ,   星野裕信 ,   中川雅人 ,   小崎直人 ,   内田淳正 ,   佐藤啓二 ,   清水克時 ,   大塚隆信 ,   山田治基 ,   石黒直樹

ページ範囲:P.827 - P.834

 東海地区31施設において,抗凝固薬である合成Xa阻害薬の市販開始前1年間(①)と開始後1年間(②)の人工膝関節置換術(①515件,②618件),人工股関節置換術/骨盤骨切り術(①592件,②586件),股関節骨折手術(①1,851件,②1,729件),脊椎手術(①1,780件,②1,944件)における深部静脈血栓症(DVT)発生率,肺血栓塞栓症(PTE)発生率,予防法を調査した.股関節骨折の術後DVTは期間②で有意に減少していた(p<0.05).他の手術では術後DVTの有意な減少は認めなかった.全手術において術後症候性PTEに有意な減少はみられなかった.抗凝固薬によるPTE予防効果の検証のためさらなる症例収集と調査が必要と思われた.

連載 医者も知りたい【医者のはなし】・41

Chemie(Chemistry)に化学と名付けた医師 川本幸民(1810-1871)

著者: 木村專太郎

ページ範囲:P.836 - P.839

■はじめに

 私には,兵庫県宝塚で開業している友人がいる.彼の家の近くの名塩に緒方洪庵の妻八重の生家があり,また宝塚の北,摂津三田に江戸時代の蘭学者で理化学に造詣の深かった川本幸民の生家がある.彼は嘉永6年(1853)に黒船が到来して,その宴会の席で「ビール」を飲んだことを知り,日本で最初のビールを造ったり,またマッチも製作している.その業績から幸民は,日本化学の祖とも言われる.余談であるが,最近の話題人・白洲次郎の故郷も三田である.

臨床経験

頚部神経根症におけるmyelopathy hand

著者: 細野昇 ,   向井克容 ,   坂浦博伸 ,   牧野孝洋 ,   武中章太 ,   三輪俊格 ,   冨士武史

ページ範囲:P.843 - P.847

 いわゆるmyelopathy handは頚髄症に特徴的な手指麻痺とされているが,神経根症には認められないのであろうか.頚部神経根症を呈する30例(C4,C5;各3例,C6;15例,C7;9例)に最大努力での握り開き運動を左右別に行わせて15秒間録画し,この動画を3人が評価し解析した.C7根症において疼痛側の握り開き回数は非疼痛側より有意に少なかった.またC6根症疼痛側においては各指が同調して動かず,乱れが生じていた.従来,頚髄症に特異的とされてきたmyelopathy handの一部の症候は神経根症にも認められる.

肩関節拘縮に対する鏡視下授動術の術後成績―経時的変化

著者: 宍戸裕章 ,   菊地臣一 ,   大歳憲一 ,   長倉栄 ,   紺野慎一

ページ範囲:P.849 - P.853

 肩関節拘縮に対する鏡視下授動術の術後成績を経時的に検討した.肩関節拘縮に対して鏡視下授動術を行った21例24肩を対象とした.術前,術後1カ月,3カ月,6カ月,1年,および2年時に治療成績を評価した.日本整形外科学会肩関節治療成績判定基準(JOAスコア)の機能項目,VAS,および可動域は,術前と比較して術後1カ月という早期から改善が認められた.その後の経過は,はじめにJOAスコア機能項目と屈曲・外転角度,次にJOAスコアによる総合評価,夜間痛,および外旋・内旋角度が,最後に運動時痛の順に変化が認められなくなることが明らかになった.

症例報告

手指末節骨に発生した類上皮囊胞の2例

著者: 田中尚洋 ,   富田雅人 ,   熊谷謙治 ,   林徳眞吉 ,   進藤裕幸

ページ範囲:P.855 - P.859

 手指末節骨に発生する類上皮囊胞は稀であるが,2例を経験した.症例1は73歳の男性で,職業は元炭鉱員であった.環指末節部に腫脹,疼痛が出現し,近医を受診した.X線像で末節骨に境界明瞭な骨透瞭像を認め,当科に紹介された.手術は,腫瘍を被膜ごと一塊に摘出した.症例2は44歳の男性で,職業は運送業であった.中指末節部に腫脹,疼痛が出現し,近医を受診した.X線像で末節骨に境界不明瞭な骨透瞭像を認め,当科に紹介された.手術は,骨内の肉芽組織をそう爬した.本疾患の成因は外傷によるものと考えられており,診断には外傷歴の聴取が大切である.

膝関節炎を伴った大腿四頭筋腱付着部部分断裂の1例

著者: 小西義克 ,   椿祟仁 ,   日浅浩成 ,   井上正史

ページ範囲:P.861 - P.864

 膝関節炎を伴った大腿四頭筋腱付着部部分断裂の1例について経験した.症例は49歳の男性で,飛び越えようとしたパイプ柵に右膝が屈曲位に当たり転倒し,その後から徐々に疼痛の増悪を認め歩行困難となった.初診時,右膝は伸展位に固定され,他動で屈曲させようとすると膝蓋上部に激痛を訴えた.MRIでは大腿四頭筋膝蓋骨付着部に腫瘤を認めた.関節鏡で同部位に肉芽形成と四頭筋腱付着部の部分断裂を認めた.鏡視下に腱断端部を新鮮化した後,切開し断裂部を膝蓋骨上縁後方に作成した骨孔に縫着させた.膝関節炎の所見は腱の部分断裂による慢性炎症が原因と考えられた.

鎖骨にtraction spurと角状変形,胸鎖関節亜脱臼を来した2歳の筋性斜頚の1例

著者: 西山正紀 ,   中野祥子 ,   山田総平 ,   西村淑子 ,   浦和真佐夫 ,   二井英二

ページ範囲:P.865 - P.869

 胸鎖乳突筋の鎖骨枝の牽引力により鎖骨に骨棘と角状変形を来し,胸鎖関節亜脱臼を生じた極めて稀な,2歳の先天性筋性斜頚の1例を経験した.胸鎖乳突筋鎖骨枝の緊張が強く,全身性関節弛緩性を伴っていた.3歳時,左胸鎖乳突筋下端部部分切除術を施行した.骨棘切除は行わなかった.3歳4カ月時,胸鎖関節部の動揺性は消失し,X線像でも骨棘は縮小し,鎖骨角状変形は自然矯正され,胸鎖関節は整復位となった.筋性斜頚において,鎖骨の形状,肩関節機能にも注意する必要がある.

書評

『脊椎腫瘍の手術[DVD付]』―富田勝郎●監修 川原範夫●編 フリーアクセス

著者: 野原裕

ページ範囲:P.783 - P.783

 ついにすごい本が出た.これは富田勝郎先生の勇気と挑戦の記録であり,冷静な眼力と忍耐力の記録でもある.富田先生の開拓した「total en bloc spondylectomy(TES)」は,Capnerのcost-transversectomyを両側から行うものであり,また同時に開発したT-sawも羊羹を糸で切るところから発想したという,いずれも謂わばコロンブスの卵である.さらにTESのすごさは,腫瘍を一塊として取り除くその卓越した手術手技がエビデンスによって裏付けされていることである.

 序文の中で,「助さん」「格さん」に代表されるチームワークを強調し,治療計画,手術の実施,優れた術式開発のエビデンスによる裏付けの原動力となったチームワークに謝辞を述べており,茶目っ気がありほのぼのとした温かい先生の人間味が伝わってくる.

『脊椎脊髄ハンドブック 第2版』―徳橋泰明●監修 日本大学医学部整形外科学系整形外科学分野脊椎班●著 フリーアクセス

著者: 松崎浩巳

ページ範囲:P.790 - P.790

 『脊椎脊髄ハンドブック 第2版』についての書評を依頼された.かつて私が脊椎班の責任者でいた時,後輩の徳橋泰明医師(現在日本大学医学部整形外科主任教授)が主編者となって第1版を編集したものである.今回この10年前に発行された第1版を改訂したものである.後輩の書であるから遠慮なく好き勝手に書評を述べたいとの思いから改めてじっくり拝読させてもらった.

 この手のハンドブックは白衣のポケットに収まり,かつ読者が要求している内容(項目)をいかに多く要領よくまとめられているかがポイントとなる.対象が整形外科医,脳神経外科医,神経内科医など多岐にわたるため,思ったよりも幅広い内容が網羅されている.知りたい内容が面白いほど選択されていて,この点,主編者の徳橋医師の抜群の臨床的嗅覚が感じ取れる.

『整形外科専門医テキスト』―長野 昭,松下 隆,戸山芳昭,安田和則,石黒直樹●編集 フリーアクセス

著者: 菊地臣一

ページ範囲:P.818 - P.818

 今という時代,医療は未曾有の激動期のなかにある.そのなかで,われわれ医療人は,professionalismの発揮と,第三者にも理解・納得できる医療内容の説明責任を問われている.これら二つのことは,「医療の標準化による質の保証」という言葉でまとめることができる.患者や国民のこうした要望の背景に,国家財政の危機とともに,医療への不信感が存在していることにわれわれは留意しておく必要がある.

 IT化は,手術実施率に地域差が存在し,その背景に科学的根拠の薄弱な適応や高額な画像機器の配置があることを立証した.同時に,医療がすべて科学的に立証された内容から構成されているわけではないことも明らかにされている.もっと言えば,将来,医療のすべてが,科学的立証が可能かどうかさえ疑問視されているのが現状である.

『骨・関節X線写真の撮りかたと見かた 第8版』―堀尾重治●著 フリーアクセス

著者: 北山彰

ページ範囲:P.835 - P.835

 『骨・関節X線写真の撮りかたと見かた』の第8版が発刊された.本書で自らが学び,かつ大学教育で使用させていただいている読者の一人として,本書の感想を述べてみたい.

 画像診断では,一枚の画像からそこに隠された多くの情報を読み取ることが必要である.そのためには三次元の正確な正常解剖はもとより,そこに生じる疾患の形態学的特徴を熟知する必要がある.本書は画像検査法の技術的理論に基づいて,画像を読影するための基本的な人体解剖と,そこに発生する疾患の病理病態をわかりやすく教えてくれる.

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あとがき フリーアクセス

著者: 荻野利彦

ページ範囲:P.874 - P.874

 サッカーのワールドカップで世界中が沸いて,スペインの優勝という結果で終わりましたが,日本代表選手の海外移籍も話題になっています.スイスのアルプスで起きた観光列車「氷河特急」の脱線事故で多くの負傷者が出て,死亡された方もいます.事故の原因が明らかになる前に運行が再開されたとのことで疑問を感じる方も少なくないのではないでしょうか.海外旅行も命がけです.

 国内では,参議院選挙の結果が民主党の後退で終わり,はっきりした方向性が見えないまま時が過ぎているように感じます.

基本情報

臨床整形外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1286

印刷版ISSN 0557-0433

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