icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科45巻9号

2010年09月発行

文献概要

連載 医者も知りたい【医者のはなし】・41

Chemie(Chemistry)に化学と名付けた医師 川本幸民(1810-1871)

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1木村専太郎クリニック

ページ範囲:P.836 - P.839

文献購入ページに移動
■はじめに

 私には,兵庫県宝塚で開業している友人がいる.彼の家の近くの名塩に緒方洪庵の妻八重の生家があり,また宝塚の北,摂津三田に江戸時代の蘭学者で理化学に造詣の深かった川本幸民の生家がある.彼は嘉永6年(1853)に黒船が到来して,その宴会の席で「ビール」を飲んだことを知り,日本で最初のビールを造ったり,またマッチも製作している.その業績から幸民は,日本化学の祖とも言われる.余談であるが,最近の話題人・白洲次郎の故郷も三田である.

参考文献

1) 小澤清躬:蘭学者 川本幸民.川本幸民先生顕彰会,1948
2) 司 亮一:蘭学者 川本幸民―幕末の進取の息吹と共に.神戸新聞総合出版センター,2004
3) 北 康利:蘭学者 川本幸民―近代の扉を開いた万能科学者の生涯.PHP研究所,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら