icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科45巻9号

2010年09月発行

文献概要

臨床経験

肩関節拘縮に対する鏡視下授動術の術後成績―経時的変化

著者: 宍戸裕章1 菊地臣一1 大歳憲一1 長倉栄1 紺野慎一1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.849 - P.853

文献購入ページに移動
 肩関節拘縮に対する鏡視下授動術の術後成績を経時的に検討した.肩関節拘縮に対して鏡視下授動術を行った21例24肩を対象とした.術前,術後1カ月,3カ月,6カ月,1年,および2年時に治療成績を評価した.日本整形外科学会肩関節治療成績判定基準(JOAスコア)の機能項目,VAS,および可動域は,術前と比較して術後1カ月という早期から改善が認められた.その後の経過は,はじめにJOAスコア機能項目と屈曲・外転角度,次にJOAスコアによる総合評価,夜間痛,および外旋・内旋角度が,最後に運動時痛の順に変化が認められなくなることが明らかになった.

参考文献

1) Haines JF, Hargadon EJ:Manipulation as the primary treatment of the frozen shoulder. J R Coll Surg Edinb 27:271-275, 1982
2) Harryman DT 2nd, Matsen FA 3rd, Sidles JA:Arthroscopic management of refractory shoulder stiffness. Arthroscopy 13:133-147, 1997
3) 小松田辰郎,佐藤克巳,成重 崇・他:腱板断裂を伴う肩関節拘縮の病態.肩関節25:305-308,2001
4) McLaughlin H:On the frozen shoulder. Bull Hosp Joint Dis 12:383-393, 1951
5) Post M:The Shoulder. Lea&Febiger, Philadelphia, pp 281-284, 1978
6) Rockwood, CA, et al:The Shoulder. WB Saunders, Philadelphia, pp837-862, 1990
7) 宍戸裕章,菊地臣一,紺野慎一:肩腱板完全断裂に対する鏡視下肩峰下除圧術―短期治療成績.臨整外37:907-910,2002
8) 宍戸裕章,菊地臣一:肩関節拘縮に対する鏡視下授動術―前向き研究・短期治療成績.肩関節27:597-600,2003
9) 田畑四郎:五十肩の治療.整・災外37:1569-1577,1994
10) Warner JJ, Allen AA, Marks PH, et al:Arthroscopic release of postoperative capsular contracture of the shoulder. J Bone Joint Surg Am 79:1151-1158, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら