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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科46巻10号

2011年10月発行

文献概要

症例報告

舟状骨結節部偽関節の2例

著者: 福岡昌利1 岡崎真人1 斎藤憲太1 別所祐貴1 佐藤和毅1 中村俊康1 戸山芳昭1 池上博泰1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.979 - P.982

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 舟状骨結節部は血流が豊富で,骨癒合が得られやすいとされる.今回,観血的治療を要した舟状骨結節部偽関節の2症例を経験したので報告する.2例とも初期治療を受けておらず,それぞれ受傷後4カ月,2年で疼痛が残存するため手術療法を選択した.骨片が大きく,また舟状大菱形骨関節面を含むため,骨片切除ではなく骨接合術を行った.1例目は海綿骨移植を併用したが,2例目は骨移植をしなかった.2例とも骨癒合が得られ,術前の症状は軽快した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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