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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科46巻11号

2011年11月発行

文献概要

症例報告

脛骨顆間隆起骨折の線維性癒合後7年経過後の再骨折

著者: 峯孝友1 伊原公一郎1 河村洋行1 瀬戸隆之1

所属機関: 1国立病院機構関門医療センター整形外科

ページ範囲:P.1051 - P.1054

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 陳旧性脛骨顆間隆起骨折では,膝伸展時の疼痛や膝関節の前方動揺性や伸展力の減少を来すことが多い.本症例は小児期に脛骨顆間隆起骨折を受傷し,線維性に癒合後,無症状に経過して,7年後にスポーツ活動で再骨折を来した.骨接合術時の問題点は,骨片が巨大化しており,解剖学的整復が困難なことと,骨片の転位による前十字靱帯(ACL)の短縮であった.術後伸展制限が残存したが,抜釘と顆間窩形成術により改善した.本症例のように骨片の巨大化,ACL短縮を伴う場合には,骨接合時に一期的な顆間窩形成術が必要である.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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