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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科46巻11号

2011年11月発行

文献概要

症例報告

テニスによる自家筋力で発生した上腕骨内側上顆骨折の1例

著者: 鈴木拓1 山中一良1 宮崎馨1 佐々木孝2

所属機関: 1済生会横浜市東部病院整形外科 2済生会神奈川県病院整形外科

ページ範囲:P.1067 - P.1070

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 患者は13歳の男性で,テニスのサーブを打った瞬間に右肘に激痛が出現し,プレー続行不可能となった.単純X線像でWatson-Jones分類TypeIIの上腕骨内側上顆骨折を認め手術を施行した.自家筋力による内側上顆骨折は野球,腕相撲では比較的多くの報告があるが,テニスのサーブにおける骨折は稀な症例である.テニスのサーブは投球動作と類似しており,本骨折は投球骨折と同様のメカニズムで発症したと考えられる.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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