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『図解 腰痛学級 第5版』 フリーアクセス
著者: 山下敏彦1
所属機関: 1札幌医大・整形外科学
ページ範囲:P.1081 - P.1081
文献購入ページに移動今回の改訂で,本書は思い切ったバージョン・アップを遂げている.筆者が気に入っていた見開き2ページの形式が廃止されたのはやや残念だが,図と写真が多用されている特長は変わらないし,2色刷りで読みやすく工夫されている.そして,何より内容がより広範かつ多角的なものとなりボリュームも大幅にアップしている.もはや,これまでの一般向けの解説書というイメージはなく,腰痛に関する立派な「成書」であるといってよい.疼痛の神経学的・薬理学的メカニズムから脊柱のカイネティクスまで,最新の知見が取り入れられており,川上先生のup-to-dateな文献・情報の収集力,分析力には感服する.しかし,初版以来貫かれてきた,語りかけるような平易な記述は健在である.布団の硬さからタバコや性生活の可否に至るまで,外来で患者から訊かれて答えに窮するような質問も,Q&A形式にして随所にまとめて掲載されている.このような,どの教科書を捲っても書いていないことこそ,実は患者や一般臨床医が知りたいことなのである.
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