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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科46巻12号

2011年12月発行

文献概要

臨床経験

脛骨遠位端骨折に対する経皮的スクリュー固定による低侵襲手術

著者: 渡邊孝治1 安竹秀俊2 松原秀憲1 野村一世1 土屋弘行1

所属機関: 1金沢大学附属病院整形外科 2石川県立中央病院整形外科

ページ範囲:P.1161 - P.1161

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 脛骨遠位端骨折の中でも,脛骨の短縮を認めず,骨折線が単純で圧壊を認めない症例では,受傷早期は血腫形成も小さく,小切開で整復し,経皮的スクリュー固定のみで治療が可能である.この適応を満たす5例の脛骨遠位端骨折に経皮的スクリュー固定を行った.平均年齢は29歳,全例閉鎖骨折,AO/分類でB1が2例とC1が3例,受傷から執刀までは平均5.6時間であった.CTを参考にスクリュー挿入レベルと角度を決め,小切開から整復鉗子を滑り込ませX線透視下に整復し,経皮的スクリュー固定を行った.JFFSスコア平均97点と良好な臨床成績であった.

参考文献

1) Kralinger F, Lutz M, Wambacher M, et al:Arthroscopically assisted reconstruction and percutaneous screw fixation of a pilon tibial fracture. Arthroscopy 19:E45, 2003
2) Lobenhoffer P, Schulze M, Gerich T, et al:Closed reduction/percutaneous fixation of tibial plateau fractures:arthroscopic versus fluoroscopic control of reduction. J Orthop Trauma 13:426-431, 1999
3) Marsh JL, Borrelli J, Dirschl DR, et al:Fracture of tibial plafond. lnstr Course Lect 56:331-352, 2007
4) McFerran MA, Smith SW, Boulas HJ, et al:Complications encountered in the treatment of pilon fractures. J Orthop Trauma 6:195-200, 1992
5) Rüedi TP, Buckley RE, Moran CG:AO Principles of Fracture Management. Second expanded ed. AO Publishing, Davos Platz, pp158-167, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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