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『Operative Techniquesシリーズ 手の外科』 フリーアクセス
著者: 加藤博之1
所属機関: 1信州大学医学部医学科運動機能学講座
ページ範囲:P.108 - P.108
文献購入ページに移動その「Hand and wrist surgery」が,日本語版「手の外科」として出版された.訳は本邦手外科医の第一人者である三浪明男先生である.原著の意を汲みとって読みやすく,しかも用語集に記載された医学用語を用いた三浪明男先生の訳により,本書の価値は数段高まっている.速読可能で手術適応,画像所見,手術に際しての局所解剖・体位・アプローチ,そして後療法を数分で確認できる.私は術中に,「これを準備するのを忘れたッ」,「あれをチェックしておけば良かったッ」とほぞを噛むことがある.また思わぬ窮地に陥り慌てることもしばしばである.本書には手術のコツ,落とし穴,用意する機器まで欄外に記載されている.また対立する意見や代表的文献の選択なども公正に紹介されている.術前に,本書「手の外科」を一読することにより,このような「たら」「れば」という事態は回避され,手術に対する万全の技術的・論理的準備が可能となる.
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