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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科46巻2号

2011年02月発行

文献概要

手術手技/私のくふう

腰椎後弯変形に対する脊椎短縮骨切り術の検討―最近4年間に行われた46例の術後調査から

著者: 尾立征一1 四方實彦1 木村浩明1 山村知1

所属機関: 1学研都市病院整形外科脊椎脊髄センター

ページ範囲:P.115 - P.120

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 腰椎短縮骨切り術を行った46例を調査した.平均年齢は71歳,平均手術時間は190分,平均出血量は883mlであった.骨切り角は平均33°,腰椎前弯は平均21°矯正された.平均26カ月間の観察期間中で続発性骨折が11例,インプラント折損が3例,深部感染が2例発生し,再手術は4例行われた.手術で腰椎アライメントは改善されたが,手術部位以外での後弯進行のため,脊椎全体のアライメント改善は不十分であった.日本整形外科学会腰痛治療成績判定基準(JOAスコア)の改善率は44%であった.種々の問題を有してはいるが,本法は腰痛やADL障害の改善が得られる患者満足度の高い方法である.

参考文献

1) Bridwell KH, Lewis SJ, Edwards C, et al:Complications and outcomes of pedicle subtraction osteotomies for fixed sagittal imbalance. Spine 28:2093-2101, 2003
2) Ikenaga M, Shikata J, Takemoto M, et al:Clinical outcomes and complications after pedicle subtraction osteotomy for correction of thoracolumbar kyphosis. J Neurosurg Spine 6:330-336, 2007
3) Kim YJ, Bridwell KH, Lenke LG, et al:Results of lumbar pedicle subtraction osteotomies for fixed sagittal imbalance. A minimum 5-year follow-up Study. Spine 32:2189-2197, 2007
4) 清水敬親,真鍋 和,井野正剛・他:骨粗鬆症性脊柱矢状面alignment異常に対するlong instrumentationによる矯正固定手術.脊椎脊髄22:625-632,2009
5) Rose PS, Bridwell KH, Lenke LG, et al:Role of pelvic incidence, thoracic kyphosis, and patient factors on sagittal plane correction following pedicle subtraction osteotomy. Spine 34:785-791, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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