臨床整形外科46巻2号

2011年02月発行

連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・4

膝関節

著者： 田島卓也¹ 帖佐悦男¹

所属機関： ¹宮崎大学医学部整形外科

ページ範囲：P.147 - P.149

診断のポイント

　診断のポイントとして，問診による詳細な病歴や自覚症状(安静時痛の有無など)および運動時の痛みの出現状況の聴取は重要である．次いで，歩容，下肢アライメント，外見上での膝関節およびその周囲の腫れの有無を確認し，動作時またはストレス時痛などをチェックする．特に痛みが誘発される肢位の確認は重要である．また膝関節周囲の筋力低下や筋委縮，隣接関節とくに股関節や足関節のチェックも重要である．次いで，画像検査として単純X線像およびMRIなどで順次診断を進める．

参考文献

1) De Maeseneer M, Shahabpour M, Vanderdood K, et al:Medial meniscocapsular separation:MR imaging criteria and diagnostic pitfalls. Eur J Radiol 41:242-252, 2002

2) Zannetti M, Pfirrmann CW:Pitfalls in magnetic resonance imaging of the knee. Radiologe 46:71-77, 2006