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誌上シンポジウム 運動器の慢性疼痛に対する薬物療法の新展開
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著者: 米延策雄1
所属機関: 1国立病院機構大阪南医療センター
ページ範囲:P.286 - P.286
文献購入ページに移動「人にとって,痛みは,死そのものよりも恐い暴君である」このような意味であろうか.密林の聖者と呼ばれたDr. Schweitzerが患者の痛みにどう立ち向かおうとしていたか? この文の数行前に「人は死すべき存在であること」を述べ,その後にこの文がある.このことから推し量るに,20世紀前半において,医学は病気の快癒に限界があり,医療がなすべきは病気に伴う苦痛の軽減であったのであろう.
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