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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科46巻7号

2011年07月発行

文献概要

連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・9

股関節痛

著者: 小島岳史1 帖佐悦男2

所属機関: 1橘病院整形外科 2宮崎大学医学部整形外科

ページ範囲:P.625 - P.627

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診断のポイント

 本例の診断のポイントは,まずは問診(医療面接)による詳細な病歴や自覚症状の聴取である.特に,

・発症様式(急に痛みが出現したかどうか,どのような動作で起きたか),

・競技種目(サッカーではインステップキック時の発症が多い),

この患者はサッカー選手であるため

・利き足,

・ポジション,

・練習量,

について注意深く聴取する.筋タイトネス(柔軟性不良)を有する例が多いため,疼痛部位以外でタイトネスのチェックを行う.既往歴でOsgood病などの骨端症の有無も聴取する.骨端症は問診で診断が推定可能な疾患の1つである.他覚的検査として圧痛,大腿四頭筋の伸張テスト,股関節の可動域などをチェックする.

参考文献

1) 田島直也,帖佐悦男:股関節のスポーツ傷害―その2.赤松功也(編):プラクティカルマニュアル股関節疾患保存療法.pp186-190,金原出版,東京,1997
2) 内山英司,岩噌弘志,平沼憲治・他:外来新患統計からみた成長期下肢スポーツ障害の年齢分布.日本臨床スポーツ医学会誌14:346-351,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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