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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科46巻8号

2011年08月発行

文献概要

調査報告

頚椎椎弓形成術クリニカルパスのアウトカム評価

著者: 小久保吉恭1 山崎隆志1 村上元昭1 佐藤茂1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.697 - P.699

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 頚椎椎弓形成術クリニカルパス(以下,パス)を使用した85例におけるアウトカムの達成率を調査し,パスの妥当性を評価した.最終アウトカム(術後14日以内に自宅へ退院)の達成率は47%であり,術後入院期間の中央値も設定と同じ14日であることから,パスの設定としては妥当であると考えられた.最終アウトカムを達成できなかったバリアンス症例への対応には,パスの適応基準を細分化する方法と入院経過中に最終目標を変更するための指標を設定する方法の二つがあるが,後者がより実際的な対応であると考えられた.

参考文献

1) 勝尾信一:アウトカム評価とバリアンス分析.日本クリニカルパス学会誌7:59-65,2005
2) 小林未亜,池田俊也:クリニカルパスにおけるインディケーター(指標)の活用.日本クリニカルパス学会誌7:47-50,2005
3) 武井 寛,長谷川浩士,太田吉雄・他:低いJOAスコア,高齢および長い罹病期間は頚椎拡大術の成績を悪くする.臨整外41:1049-1055,2006
4) 丹野隆明,安宅洋美,品田良之・他:高齢者における頚椎症性脊髄症の特徴および脊柱管拡大術の成績.整形外科57:1557-1562,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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