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誌上シンポジウム 生物学的製剤が与えた関節リウマチの病態・治療の変化
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著者: 木村友厚1
所属機関: 1富山大学医学部整形外科
ページ範囲:P.788 - P.788
文献購入ページに移動第一選択薬となったメトトレキサートによる免疫制御,そして特定の標的分子を制御する生物学的製剤が,RA治療にもたらしたものは計り知れない.この新時代のRA治療により,関節破壊の進行阻止や身体機能の改善・維持,さらには生命予後の改善も可能になったことは,既によく知られたとおりである.大幅な治療の進歩は,RAにおいて回復困難な機能障害を生じさせないためには,早期の診断と確実な治療介入が必要であることも示してきた.治療の進歩は,明確な治療目標がなく治療評価も十分ではなかったRA診療にも変革をもたらした.高い目標を設定しての治療とTight Controlの必要性,さらには達成された治療目標を維持することが重要なことも,明確になってきている.
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