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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科46巻9号

2011年09月発行

文献概要

臨床経験

整形外科疾患での弱オピオイド(リン酸コデイン)の有用性―当院での使用経験から

著者: 久野成夫1 久野木順一1

所属機関: 1日本赤十字社医療センター脊椎整形外科

ページ範囲:P.875 - P.878

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 本邦では整形外科疾患に対する弱オピオイドの使用経験に関する情報が少ない.今回,整形外科疾患での疼痛に対する鎮痛薬としてリン酸コデインを処方された患者の背景情報や治療結果を集積し,われわれのリン酸コデインの使用経験からその有用性を検討した.98例分の診療情報に基づき患者の背景的特徴や治療パターンについて評価した結果,リン酸コデインの使用に対する理解が患者から得られ,副作用や薬物依存に対する対策を施せば,リン酸コデインは整形外科疾患に対する薬物治療の1つの選択肢になりうることが示唆された.

参考文献

1) 井関雅子,中村吉孝,木村信康・他:慢性難治性疼痛に対するオピオイドの有用性の検討―当科におけるオピオイド使用の取り組み.ペインクリニック28:355-365,2007
2) 伊東俊雅:オピオイドによる嘔気・嘔吐対策.ペインクリニック29:1069-1078,2008
3) 川真田樹人,並木昭義:慢性疼痛患者に対するオピオイドの使用経験と問題点.ペインクリニック28:347-354,2007
4) 縄田修一:オピオイドによる便秘.ペインクリニック29:1061-1068,2008
5) Peloso PM, Bellamy N, Bensen N, et al:Double blind randomized placebo control trial of controlled release codeine in the treatment of osteoarthritis of the hip or knee. J Rheumatol 27:764-771, 2000
6) Trescot AM, Boswell MV, Atluri SL, et al:Opioid guideline in the management of chronic non-cancer pain. Pain Physician 9:1-40, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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