文献詳細
連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・23
文献概要
診断のポイント
診断のポイントとして,問診による詳細な病歴(競技種目も含め)や自覚症状(安静時痛の有無など),および運動時の痛みの出現状況の聴取は重要である.次に,頚部から手指に至るまでの詳細な神経学的所見および肩・肘・手関節の関節機能,筋・腱の状態をチェックする.各筋の筋力測定や筋力低下がみられる姿位や関節運動方向などによる機能的診察も必須である.また上肢全体に及ぶ違和感・しびれ感の原因精査も重要である.必要であれば筋電図検査なども施行する.画像検査として単純X線,CTおよびMRIなどで順次診断を進める.
診断のポイントとして,問診による詳細な病歴(競技種目も含め)や自覚症状(安静時痛の有無など),および運動時の痛みの出現状況の聴取は重要である.次に,頚部から手指に至るまでの詳細な神経学的所見および肩・肘・手関節の関節機能,筋・腱の状態をチェックする.各筋の筋力測定や筋力低下がみられる姿位や関節運動方向などによる機能的診察も必須である.また上肢全体に及ぶ違和感・しびれ感の原因精査も重要である.必要であれば筋電図検査なども施行する.画像検査として単純X線,CTおよびMRIなどで順次診断を進める.
参考文献
1) 今井立史,中村光伸,今井大助:ウエイトリフティング選手のスポーツ傷害:第一肋骨疲労骨折について.山梨医学35:30-37,2007
2) 亀山 泰:見落としやすい整形外科疾患―診かた治しかたのコツ.MB Orthop 22(12):145-153,2009
3) Ochi M, Sasashige Y, Murakami T, et al:Brachial plexus palsy secondary to stress fracture of the first rib:case report. J Trauma 36:128-130, 1994
4) 横江清司:見過ごされやすい疾患とその特徴.臨床スポーツ医学26:925-930,2009
掲載誌情報