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症例報告
外傷後に遅発性麻痺を生じた強直脊椎の2例
著者: 堀内陽介1 奥山邦昌1 有井大典1 大矢昭仁1 菊池謙太郎1 丹治敦1
所属機関: 1静岡市立清水病院整形外科
ページ範囲:P.1019 - P.1024
文献購入ページに移動症例1は93歳の女性で,受傷から2週で麻痺が出現し,4週後に当院を受診した.入院後に保存加療を行ったが,受傷9週で肺炎を発症し,敗血症となり死亡した.症例2は86歳の女性で,受傷から1週で麻痺が出現し,3週後に当院を受診した.後方固定術を施行したが,術後1日目に出血性ショックのため死亡した.強直脊椎の患者では,遅発性に骨折部の転位や脱臼を生じやすい.そのため初診時にただちにMRIを施行するなど早期での診断を行い,早期治療を行うことが必要である.
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