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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科47巻11号

2012年11月発行

文献概要

臨床経験

先天性股関節脱臼に対するoverhead traction法の治療経験

著者: 西山正紀1 山田総平1 中野祥子2 西村淑子2 浦和真佐夫2 二井英二2

所属機関: 1国立病院機構三重病院整形外科 2三重県立草の実リハビリテーションセンター整形外科

ページ範囲:P.1113 - P.1117

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 われわれは先天性股関節脱臼に対し,Riemenbügel法(以下,Rb法)整復不能例や,初診時生後7カ月以上の場合,overhead traction法(以下,OHT法)による整復を行っている.対象は,2005年4月から2011年7月までに,国立三重病院でOHT法が開始された11例11関節(男児1例,女児10例)である.開始時年齢は6カ月から1歳7カ月で,平均9カ月であった.全例に整復が得られ,短期ではあるが,OHT法の治療成績,治療法について報告する.

参考文献

1) 服部 義,北小路隆彦,鬼頭浩史:難治性先天性股関節脱臼の治療―OHT法による保存的整復へのこだわり.日小整会誌17(2):313-318,2008
2) 石田勝正:Over-head tractionの改良法.整形外科Mook 25:57-66,1983
3) Kalamchi A, MacEwen GD:Avascular necrosis following treatment of congenital dislocation of the hip. J Bone Joint Surg Am 62:876-888, 1980
4) Langenskiold A, Paavilainen T:The effect of prereduction traction on the results of closed reduction of developmental dislocation of the hip. J Pediatr Orthop 20:471-474, 2000
5) Salter R, Kostuik J, Dallas S, et al:Avascular necrosis of the femoral head as a complication of treatment for congenital dislocation of the hip in young children. Can J Surg 12:44-60, 1969
6) 鈴木茂夫:開排位持続牽引整復法.整形外科56:859-864,2005
7) 山田順亮:私が体験した先天性股関節脱臼治療法の変遷.別冊整形外科32:2-7,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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