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『EULARリウマチ性疾患超音波検査テキスト』 フリーアクセス
著者: 西田圭一郎1
所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科機能制御学講座人体構成学分野
ページ範囲:P.1126 - P.1126
文献購入ページに移動前半は超音波検査の原理,ピットフォールにはじまり,正常解剖およびリウマチ学に必要な滑膜炎・骨びらん・腱・付着部炎・軟骨・末梢神経・筋を病理と照らし合わせながら解説がなされている.中盤ではリウマチ性疾患の超音波検査の各論が述べられており,RA,変形性関節症から結晶関連関節炎や唾液腺の超音波,肩関節の超音波,小児の付着部炎など,中~上級レベルの超音波の実践まで幅広く学習することが可能である.本書は単にリウマチ学における超音波の実習書にとどまらず,外傷,スポーツ医学,変性疾患など運動器全般を扱う一般整形外科医にとっても魅力的なテキストともなっている.さらに後半では超音波ガイド下の注射や生検,わが国ではまだ馴染みの浅い造影超音波検査の原理と臨床応用といった応用技術についても記載されている.何と言っても本書の特徴は近年の超音波機器の発展をみせつける圧倒的に美しい画像と理解しやすいシェーマにあり,各章に豊富な引用文献が記載されていることも,自己学習においてさらに理解を深めるために非常に有用である.巻末には,世界各地における超音波教育・トレーニングの実際が報告され,今後の進歩として三次元超音波についても触れられている.
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