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誌上シンポジウム 高位脛骨骨切り術の適応と限界
文献概要
千葉は1989年,内側型変形性膝関節症(内側型膝OA)に対して脛骨内側から顆間隆起に向かって骨切りし,下腿を外反する脛骨顆外反骨切り術(TCVO)を考案した.今回はTCVOの有用性と適応ついて報告する.TCVOを行った内側型OA101例,104膝,病期分類は北大分類で3期15膝,4期60膝,5期29膝であった.JOAスコア,%MAとも改善した.TCVOは中等度から高度の可動域の良好な内側型膝OAに最もよい適応があり,患者の活動性,社会的環境なども考慮して適応を決めるべきと考える.
参考文献
1) 千葉剛次:変形性膝関節症に対する脛骨顆外反骨切り術.整形外科Major Surgeryの発展.OS now13:159-166,1994
2) Kettlekamp DB, Leach RE, Nasca R:Pitfalls of proximal tibial osteotomy. Clin Orthop 104:232-241, 1975
3) 寺本 司,千葉剛次,藤田雅章:高度変形性膝関節症に対する脛骨顆外反骨切り術(TCVO)の臨床成績.整・災外49:37-41,2000
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