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小児科領域からみた小児の成長障害
著者: 有安大典1 長谷川奉延1
所属機関: 1慶応義塾大学病院小児科
ページ範囲:P.1202 - P.1206
文献購入ページに移動成長障害とは,「低身長(身長SDスコアが標準身長と比較して-2SDあるいは3パーセンタイル未満)」,または「成長率が低下(成長速度が標準値の-1.5SD未満)」した状態と定義される.小児科領域での成長障害は,遺伝的要因(骨系統疾患・奇形症候群・先天性代謝異常症),内分泌学的要因(成長ホルモン分泌不全・甲状腺ホルモン分泌不全・Cushing症候群),環境要因(栄養不良・愛情遮断),医原的要因(外因性ステロイド・放射線治療),特発性(明らかな原因の認められないもの)などの多彩な原因で起こりうる.本稿では,前半で患者に病的な成長障害があるか否かを判断する方法を概説し,後半で整形外科医が臨床の場で遭遇することの比較的多いと思われる疾患において詳細を述べる.
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