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論述
腰椎固定術後に生じた一過性下肢麻痺の検討
著者: 松浦昭彦1 富田誠司2 山口和男2 万波誠2 鯨津吾一1
所属機関: 1大阪府済生会茨木病院リハビリテーション科 2大阪府済生会茨木病院整形外科
ページ範囲:P.111 - P.114
文献購入ページに移動対象と方法:腰椎固定術を施行した92例(男性39例,女性53例)を対象とした.
結果:下肢麻痺は術前の変性側弯が強く,手術による脊柱アライメントの矯正が大きい症例に多く出現したが,術後6カ月で85.7%が元のレベルまで回復した.
まとめ:脊柱アライメントの矯正や手術操作による神経根の牽引が下肢麻痺を引き起こす原因ではないかと考える.下肢麻痺発生の機序や予後を十分認識したうえで術式やリハビリテーション計画を決定することが重要である.
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