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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科47巻2号

2012年02月発行

文献概要

調査報告

大腿骨頚部骨折地域連携クリニカルパスの運用効果

著者: 小久保吉恭1 山崎隆志1 佐藤茂1 梅野直美2 伊東彰3 山内真恵4 橋本幸司4 相浦聡美4

所属機関: 1武蔵野赤十字病院整形外科 2武蔵野赤十字病院看護部 3武蔵野赤十字病院リハビリテーション科 4武蔵野赤十字病院医療連携センター

ページ範囲:P.121 - P.125

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 2006年から2010年の期間に当科で治療した大腿骨頚部骨折患者425例における大腿骨頚部骨折地域連携計画書(以下,連携パス)の使用実績を調査した.連携パスの使用は98例で,使用率は経年的に増加した.当科における入院期間は短縮せず転院症例も増加しなかったが,退院後の患者情報がフィードバックされた.連携病院での入院期間は,30日程度で退院できる患者群と90日程度の入院を要する患者群に分かれた.連携病院からの自宅退院率は91%であったが,長期間入院した患者群では,歩行介助の状態で退院する比率が高かった.

参考文献

1) 廣瀬 隼,瀬形建喜,堤康次郎:大腿骨近位部骨折に対する地域連携パスの運用効果と利用状況.骨折33:167-169,2011
2) 金井宏幸:地域連携クリニカルパスの試み―大腿骨頸部骨折例.Hip Joint35:750-752,2009
3) 小久保吉恭,山崎隆志,星  亨・他:大腿骨頚部骨折クリニカルパスの改訂.臨整外41:779-787,2006
4) 小久保吉恭,山崎隆志,佐藤 茂・他:大腿骨頚部骨折地域連携パスの運用状況.日本クリニカルパス学会誌12:105-108,2010
5) 森島達観,廣瀬士朗,佐藤啓二:大腿骨近位部骨折地域連携パスの取り組みと課題.Hip Joint 35:747-749,2009
6) 日本整形外科学会骨粗鬆症委員会:大腿骨近位部骨折の治療状況調査(2009年発生分に関する報告書),2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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