icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

臨床整形外科47巻3号

2012年03月発行

雑誌目次

視座

本当に大切なもの

著者: 千葉一裕

ページ範囲:P.203 - P.204

 東日本大震災が発生した2011年3月11日は,日本人にとって永遠に忘れることのできない日となりました.2万人近い方がお亡くなりになり,原子力発電所事故の影響もあり,いまだに多くの人々が避難所あるいは自宅から遠く離れた場所での不便な生活を余儀なくされています.お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに,被災された皆様には1日も早い復興をお祈り申し上げます.

 急速な科学技術の進歩と無尽蔵なエネルギー消費によって利便性を追求してきたわれわれの豊かな(と思えた?)生活は,未来永劫続くかと思われましたが,自然の猛威の前ではすべてが一瞬で消え去るという事実を思い知らされました.一方で,物質は完全になくなっても人の心の中にある「思い」だけは消えないこともわかりました.多くの方々にとってこの大災害は日々の生活において自分にとって「本当に大切なもの」は何かを考えるきっかけになったと思います.人と人との絆,家族や地域の人々との繋がりを見直した方も多かったと思います.そういう私自身も家族,友人そして職場の多くの仲間の大切さを思い知らされた1年でした.

誌上シンポジウム 大震災と整形外科医

緒言 フリーアクセス

著者: 菊地臣一

ページ範囲:P.206 - P.206

 2011年3月11日に発生した東日本大震災は,歴史上例をみない大惨禍であった.この大震災の特徴は,2点に尽きる.一つは,複合災害ということである.もう一つは,原子力発電所の機能停止に伴って発生した放射能汚染である.

 わが国は,このどちらも参考になる前例を経験していない.ましてや,対応マニュアルもなかった.国民の誰ひとりとして考えてもいなかった規模と種類の災害が,現実に発生したのである.

―岩手県での経験から―身元不明遺体の治療痕跡を利用した個人識別の経験

著者: 沼田徳生 ,   蒔苗永

ページ範囲:P.207 - P.210

 筆者の勤務する医療圏は岩手県沿岸部にあり,津波によって多数の犠牲者が発生した.現地では,災害医療と並行して身元確認作業が行われた.われわれが日常診療で用いるインプラントはロット番号で管理されており,個人識別の手掛かりになると考えた.震災発生後,筆者らは遺体安置所と寺院を訪問し,身元不明遺体の手術瘢痕と火葬後に発見された人工物を調査した.その際,整形外科インプラントの他にも診療で用いられている挿入物が数種発見された.調査結果の一部は個人識別・身元確認に有用であった.筆者らの試みを紹介する.

―宮城県での経験から―東日本大震災を振り返って―私たちはよい医療が提供できたか?

著者: 佐野博高

ページ範囲:P.211 - P.213

 東日本大震災において,私たち被災地に住む整形外科医はどのくらい貢献をすることができたのだろうか.「もっとできることがあるのではないか」という思いを抱えながら,日々を送っていたのではないだろうか.本稿では,今回の震災の体験を通して私が感じたことを,自分なりに振り返ってみたいと思う.

―福島県での経験から―東日本大震災と引き続く放射線被ばく問題について―福島医大,福島医大整形外科の活動と福島県の現状

著者: 大谷晃司 ,   紺野愼一 ,   宍戸裕章

ページ範囲:P.215 - P.223

 2011年3月11日の東日本大震災とそれに引き続く原発・放射線問題から,はや1年が立とうとしている.残念ながら福島県では,原発・放射線問題がいまだ収束の兆しがみえない.

 福島県立医科大学は,津波の直接の被災地から内陸へ約60km入った福島市に立地している.福島医大整形外科としてのわれわれの経験は,主として後方支援病院,すなわち,被災地の援助をいかに行ってきたかに集約される.津波被害があった沿岸部における整形外科医の役割については,他稿を参考にされたい.本稿では,後方支援病院としてのわれわれの経験だけでなく,いまだ収束していない原発・放射線問題による福島の医療に関する現状を述べる.

―茨城県での経験から―茨城県(筑波大学附属病院)における大災害下の医療活動の経験から

著者: 坂根正孝

ページ範囲:P.225 - P.229

 東日本大震災直後の筑波大学附属病院,同病院整形外科における被害と被災地医療支援状況について,概要と経験を述べた.大震災緊急復興対策本部において,リソースと情報を一元化したことが迅速な対応につながった.整形外科は外科系人的派遣数で最も多く,災害医療現場でのニーズは高かったが,被災者の慢性期医療に対する取り組みはこれからの課題と言える.

DMATにおける大災害下の医療活動の経験から

著者: 谷川攻一

ページ範囲:P.231 - P.234

 2011年3月11日の震災は,これまでに経験したことのない規模の地震,巨大津波による被害,そして福島第一原子力発電所の事故を特徴とした複合型災害である.地震発生後,巨大津波により2万人近くの人命が失われ,被災地では広範囲におよぶインフラストラクチャーが損壊した.また,福島第一原子力発電所事故では緊急避難において犠牲者が発生した.多くの医療機関が被害を受け,避難あるいは機能低下を強いられる中で,災害急性期において活動する災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team:DMAT)が全国から現地へ赴いた.

論述

立位・座位・仰臥位における腰椎・骨盤矢状面アライメント

著者: 遠藤健司 ,   鈴木秀和 ,   木村大 ,   西村浩輔 ,   田中英俊 ,   山本謙吾

ページ範囲:P.235 - P.239

 背景:姿勢によって異なる腰椎のメカニカルストレスを理解するため,立位,座位,仰臥位の腰椎・骨盤矢状面アライメントを計測し,それぞれの特徴を検討した.

 対象と方法:対象は,検査時に腰痛がなく,腰椎疾患の既往のない若年成人ボランティア19人(男性10人,女性9人,平均年齢28.3±7.5歳)で,単純X線腰椎側面を立位,背もたれ付きの座位,股関節・膝関節を伸展位とした仰臥位で撮影し,腰椎前弯角(LLA),仙骨傾斜角(SS),骨盤回旋角(PT),骨盤形態角(PI)について検討した.

 結果:腰椎・骨盤矢状面アライメントは,立位,座位,仰臥位でそれぞれLLA;52.2±10.8°,22.6±12.7°,46.0±10.4°,SS;35.6±7.2°,17.7±9.5°,37.5±7.0°,PT;6.9±5.8°,25.1±12.1°,6.4±4.9°,PI;43.6±6.3°,44.4±8.0°,42.7±6.8°となり,座位のみLLA,SS,PTで他の肢位と有意差が生じた.

 まとめ:仰臥位の腰椎骨盤矢状面アライメントは立位に類似し,座位に比較して腰椎前弯は大きく骨盤は前傾していた.

境界領域/知っておきたい

ベバシズマブBevacizumab―VEGFモノクローナル抗体

著者: 若松透 ,   伊藤和幸

ページ範囲:P.240 - P.243

はじめに

 腫瘍の増殖・進展において,既存の血管から新たな血管が分岐し伸長する血管新生が重要であることは,1世紀以上も前から研究され,腫瘍血管新生を促進させる因子の存在が1939年にIdeら6)により最初に報告された.その後,その因子が血管内皮増殖因子vascular endothelial growth factor(VEGF)であり4),血管新生や血管透過性を制御する重要な糖タンパク質で,リンパ管の形成にも関与していることが明らかにされた14).VEGFは発生期においては血管内皮前駆細胞が分化し新たな血管を形成する血管発生,骨形成にも関与している.さらに,ヒトVEGFに対するモノクローナル抗体であるベバシズマブBevacizumab12)は,進行・再発性大腸癌や進行性乳癌に対して多くの患者に臨床使用され,既に一定の予後改善効果が得られており,有用な分子標的治療薬として注目されている.一方,整形外科が取り扱う骨軟部腫瘍は,既存の化学療法や放射線治療に対し抵抗性であるものが多く,新規治療法が切望されている.今回,われわれが行っている研究結果も併せて,ベバシズマブの骨軟部腫瘍に対する新規治療薬としての可能性について概説する.

連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・16

膝関節痛

著者: 田島卓也 ,   帖佐悦男

ページ範囲:P.245 - P.247

診断のポイント

 診断のポイントとして,問診による詳細な病歴や自覚症状(安静時痛の有無など)および運動時の痛みの出現状況の聴取は重要である.次いで,歩容,下肢アライメント,外見上での膝関節およびその周囲の腫脹の有無を確認し,動作時またはストレス時痛などをチェックする.歩行に加えランニング動作,ジャンプ動作およびステップダウン動作などの機能的診察も必須である.特に痛みが誘発される姿位や詳細な圧痛点の確認は重要である.また膝関節周囲の筋力低下や筋萎縮そして隣接関節とくに股関節や足関節のチェックも重要である.画像検査として単純X線およびMRIなどで順次診断を進める.

整形外科最前線 あなたならどうする?・3

整形外科最前線 あなたならどうする?

著者: 松原秀憲 ,   渡邊孝治 ,   土屋弘行

ページ範囲:P.250 - P.254

症例

患者:90歳,女性

主訴:左膝関節部痛

既往歴:高血圧症,骨粗鬆症

現病歴:2006年(平成18年)8月,自宅で転倒し受傷し,近医に救急搬送された.搬送時,左大腿遠位部に腫脹・圧痛を認めた.下肢の知覚・運動に異常はなかった.単純X線上,左大腿骨顆部に関節面に至る粉砕骨折を認めた(AO分類33-C3.3).また軽度外反・屈曲転位を認めた(図1).

 CTでも重度の粉砕骨折を認め,骨粗鬆症のため顆部では骨欠損を認めた(図2).

 認知症症状は認めなかったが,受傷前のADLはつかまり立ち程度とそれほど高くなく,骨粗鬆症も強かったためギプス固定による保存的加療が施行された(図3-a).しかし,受傷3カ月後も遷延治癒となっており,骨癒合傾向も認めなかった.その後,徐々に転位も進行し疼痛も増悪してきたため(図3-b),受傷5カ月後に当科に紹介された.

医者も知りたい【医者のはなし】・50

日本三大蘭方医・坪井信道(1795-1848)―織田信長直系の子孫で緒方洪庵の師

著者: 木村專太郎

ページ範囲:P.256 - P.260

■はじめに

 織田信長とその子,信忠が明智光秀に討たれたのが天正11年(1583)6月3日である.その光秀が豊臣秀吉に討たれ,織田家の相続は信忠の嫡男・3歳の三法師丸に決まった.

 織田の居城である安土城で三法師丸は元服し,秀吉の命で織田秀信と名乗る.その後,小田原城の戦いで北条氏が敗れ,転封が行われ織田家は文禄元年(1592)に13万石の岐阜城主となった.

 以後,秀信は秀吉の庇護により,階位も従四位下侍従から左近衛少将となり,さらに参議を経て慶長元年(1596)には16歳で従三位・権中納言となっている.

 秀吉亡き後,関ヶ原の戦いの際,東西両軍から誘われたが,恩義のために西軍に属した.その結果,慶長五年(1600)8月23日,徳川方に関ヶ原の開戦直前に総攻撃を受け,そのとき,秀信の降伏と城兵の助命を条件に開城となった.

 最初,秀信は切腹を覚悟したが,徳川方ではあったが秀吉恩顧の武将・池田輝政の仲介によって主従十余人は高野山に送られた.しかし,秀信は心労から慶長十年(1605)に,25歳の若さで高野山で他界した.その遺児は家臣の坪井佐兵衛が美濃国(現・岐阜県)池田郡脛永村の自分の家に連れて帰り,坪井姓を名乗らせた.坪井家初代は正信と名乗り,信道は五代目である.このように信長の子孫は姓を「坪井」と変え,岐阜で生き延び,信長の遺伝子が後世に継承された.

臨床経験

胸椎椎間板ヘルニアに対する後方経路胸椎椎体間固定術(PTIF)

著者: 山崎良二 ,   奥田真也 ,   前野考史 ,   白隆光 ,   岩崎幹季 ,   小田剛紀

ページ範囲:P.261 - P.269

 胸椎椎間板ヘルニアに対する後方経路胸椎椎体間固定術(PTIF)の手術成績を明らかにするために,6カ月以上の追跡が可能であった11例・12椎間を調査した.手術時年齢は平均51.3歳,追跡期間は平均47カ月であった.JOAスコア(11点満点)は,術前5.1点が術後8.6点に改善し,改善率は平均57.0%であった.合併症は硬膜損傷を1例,偽関節に伴う局所後弯の進行を1例に認めた.T2/3やT3/4の上位胸椎症例にも手術可能であった.PTIFは胸椎椎間板ヘルニアの手術として有用な方法であると考える.

血小板異常による出血傾向症例に対する脊椎内視鏡手術の治療経験

著者: 籠谷良平 ,   山田宏 ,   筒井俊二 ,   吉田宗人

ページ範囲:P.271 - P.274

 止血機能異常症例に脊椎手術を施す際には,大量の術中出血を伴う術式選択を避けるともに,十分な局所的止血処置を施し,硬膜外血腫などの術後の合併症発生の予防に努めなければならない.したがって,低侵襲で,十分な局所止血が可能な脊椎内視鏡手術は,この2つの必要条件を満たす優れた治療手段と考える.

腰椎変性すべり症に対するメッシュケージとハイブリッドケージによるMonoportal Posterior Lumbar Interbody Fusion(PLIF)の手術成績

著者: 吉田裕俊 ,   折井久弥 ,   沼野藤希 ,   鳥越一郎 ,   友利正樹 ,   太田剛 ,   鏑木秀俊 ,   田野敦寛 ,   佐藤浩一

ページ範囲:P.275 - P.281

 腰椎変性すべり症に対するmonoportal posterior lumbar interbody fusion(PLIF)において,メッシュケージ2個のメッシュケージPLIFと,メッシュケージ1個とボックス型ケージ1個のハイブリッドケージPLIFの手術成績を比較検討した.メッシュケージ1個をボックス型ケージに置換することで,固定椎間の後方椎間板高比は増加し,ケージ沈下は減少し統計学的に有意差を認めた.ケージをハイブリッドにすることで,メッシュケージ2個に比して椎間の安定性が確実に得られ,変形の矯正保持や骨脆弱性のある症例に対して有用な術式になり得ると考えられた.

症例報告

腹壁原発悪性顆粒細胞腫の1例

著者: 湯田淳一朗 ,   石川朗 ,   田村元

ページ範囲:P.283 - P.286

 症例は61歳の女性で,数年前から左側腹部腫瘤を自覚していた.初診時のCT(computed tomography)で左腹壁腫瘤に加え,肝,肺,右殿部脂肪層内に腫瘤を認めた.腹壁およびその後,殿部の生検で好酸性顆粒状胞体を有する大型の腫瘍細胞が増生していた.核異型は軽度であった.腫瘍細胞はS-100蛋白とCD68が陽性で,MIB-1(mindbomb homolog 1)陽性率が高く,腹壁原発悪性顆粒細胞腫であり,右殿部への転移と診断した.顆粒細胞腫は本例のように異型が軽度でも悪性の転帰をとることがある.顆粒細胞腫においてもMIB-1陽性率が高い場合は,良悪性の判断に有用であった.

不安定な第4腰椎破裂骨折に対し,後方アプローチ単独で神経除圧と脊柱再建術を行った1例

著者: 長本行隆 ,   柏井将文 ,   藤森孝人 ,   杉浦剛 ,   松尾庸平 ,   岩崎幹季

ページ範囲:P.287 - P.291

 症例は32歳の男性で,現場で作業中に高所からの墜落により不安定な第4腰椎破裂骨折(AO Magerl分類C1.3)を受傷した.術前の麻痺レベルは改良Frankel分類でC2に相当した.第2病日に手術を施行した.後方除圧固定の後に二期的な前方からの脊柱再建を計画したが,結果的に後方アプローチにより一期的な神経除圧と脊柱再建が可能であった.術後には良好な腰椎前弯アライメントが得られ,矯正損失なく,麻痺は改良Frankel分類C2からD1まで改善を認めた.

書評

『こどもの整形外科疾患の診かた―診断・治療から患者家族への説明まで』 フリーアクセス

著者: 金郁喆

ページ範囲:P.239 - P.239

 亀ヶ谷真琴先生が編集された『こどもの整形外科疾患の診かた――診断・治療から患者家族への説明まで』は,その制作段階で既に仲間うちで『亀ジャン』と呼ばれていた.この愛称は世界的に有名な小児整形外科の成書『Tachdjian(タヒジャン)』をもじったものである.今日まで日本では小児整形外科疾患を単独に扱った書籍は少なく,多くは整形外科体系の一部門として記載されているにすぎない.そのため,一般整形外科医を対象とした小児整形外科疾患の解説書は少ない.

 今日,Evidence Based Medicine(EBM)を基に診療ガイドラインを作成することが推奨され,その方向に小児整形外科も進んでいるが,残念ながら疾患の性格上,成績評価には長期間を要するため,高いエビデンスを持った診断・治療指針はまだみられない.本書は小児整形外科医が日常診療で出会う40の小児整形外科疾患について,遭遇しやすい疾患ごとに,その病態,診断法,治療法の選択および治療時期をチャート形式で記載している.また,実例を挙げその疾患の診断上の留意点,治療の解説,専門医へ紹介するタイミングなどを提示しているため,若い医師や一般整形外科医,開業医にも有用な書籍である.さらに疾患の病態,治療法,予後に関してQ&A形式で記載されている点も明快である.

INFORMATION

第119回中部日本整形外科災害外科学会・学術集会 フリーアクセス

ページ範囲:P.223 - P.223

テーマ:医療とヒューマニティ

会期:2012年10月5日(金)~6日(土)

会長:馬場久敏(福井大学医学部器官制御医学講座整形外科学領域)

会場:福井市フェニックス・プラザ,ホテルフジタ福井,ほか

   〒910-0018 福井県福井市田原1丁目18-6

   TEL:0776-20-5151

一般医家に役立つリハビリテーション医療研修会 フリーアクセス

ページ範囲:P.234 - P.234

開催日時:2012年4月8日(日) 10:00~15:30

開催場所:大手町サンケイプラザ(東京メトロ 大手町駅直結)

第23回日本末梢神経学会学術集会 フリーアクセス

ページ範囲:P.254 - P.254

会期:2012年8月31日(金)・9月1日(土)

会場:九州大学医学部百年講堂

   〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1 TEL:092-642-6257

第15回日仏整形外科学会(SOFJO) フリーアクセス

ページ範囲:P.260 - P.260

期日:2012年9月22日(土・祝日)

場所:東京ドームホテル(東京都文京区)

第20回よこはまスポーツ整形外科フォーラム フリーアクセス

ページ範囲:P.269 - P.269

会期:2012年6月10日(日) 9:30~17:00(受付開始8:45)

場所:パシフィコ横浜会議センター3階(301+302)

   〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1

   電話 045-221-2155

   JR,市営地下鉄 桜木町駅より徒歩12分,バス7分,タクシー5分

   みなとみらい線 みなとみらい駅より徒歩3分

   横浜駅よりタクシー7分

7th Congress of Asia Pacific Knee Society フリーアクセス

ページ範囲:P.281 - P.281

会期:2012年10月3~6日

学会場:The Ashok-Samrat Hotel Complex

    New Delhi, India

--------------------

欧文目次 フリーアクセス

ページ範囲:P. - P.

次号予告 フリーアクセス

ページ範囲:P.293 - P.293

投稿規定 フリーアクセス

ページ範囲:P.294 - P.294

文献の書き方 フリーアクセス

ページ範囲:P.295 - P.295

あとがき フリーアクセス

著者: 菊地臣一

ページ範囲:P.296 - P.296

 この原稿を書いている今は2月中旬,“春は名のみの風の寒さや”,早春賦そのものの時季です.あれから1年,終わりのない闇の中を走ってきたようでもあり,息つく暇もなかったようでもあります.読者にはどんな1年だったのでしょうか.

 私には,掛け値なしの「身を削った1年」でした.想像を絶した混乱の中で,「逃れられぬ客なら笑って迎えよ」という気持ちで過ごした歳月でもありました.自らに課した目標を果たして,心満ちて燃え尽きた時,体調を崩してしまいました.ただ,学ぶことの多い1年でもありました.国民の多くが,忘れられない何かを失い,そして何かを得た時だったのではないでしょうか.

基本情報

臨床整形外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1286

印刷版ISSN 0557-0433

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら