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『こどもの整形外科疾患の診かた―診断・治療から患者家族への説明まで』 フリーアクセス
著者: 金郁喆1
所属機関: 1京府医大大学院・運動器機能再生外科学
ページ範囲:P.239 - P.239
文献購入ページに移動今日,Evidence Based Medicine(EBM)を基に診療ガイドラインを作成することが推奨され,その方向に小児整形外科も進んでいるが,残念ながら疾患の性格上,成績評価には長期間を要するため,高いエビデンスを持った診断・治療指針はまだみられない.本書は小児整形外科医が日常診療で出会う40の小児整形外科疾患について,遭遇しやすい疾患ごとに,その病態,診断法,治療法の選択および治療時期をチャート形式で記載している.また,実例を挙げその疾患の診断上の留意点,治療の解説,専門医へ紹介するタイミングなどを提示しているため,若い医師や一般整形外科医,開業医にも有用な書籍である.さらに疾患の病態,治療法,予後に関してQ&A形式で記載されている点も明快である.
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