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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科47巻3号

2012年03月発行

文献概要

臨床経験

血小板異常による出血傾向症例に対する脊椎内視鏡手術の治療経験

著者: 籠谷良平1 山田宏1 筒井俊二1 吉田宗人1

所属機関: 1和歌山県立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.271 - P.274

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 止血機能異常症例に脊椎手術を施す際には,大量の術中出血を伴う術式選択を避けるともに,十分な局所的止血処置を施し,硬膜外血腫などの術後の合併症発生の予防に努めなければならない.したがって,低侵襲で,十分な局所止血が可能な脊椎内視鏡手術は,この2つの必要条件を満たす優れた治療手段と考える.

参考文献

1) 川部 篤,園部憲太郎,門川佳央・他:特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を合併した出血に伴うS状結腸癌の治療経験.日外科系連会誌34:878-882,2009
2) 川原英夫,佐藤充彦,久保田力・他:血友病患者に対する両側TKAの検討.中部整災誌52:847-848,2009
3) 村田英俊,坂田勝巳,岡村 泰・他:抗凝固療法中の脊椎手術:頚椎硬膜外血腫の1例とそのピットフォール.Spinal Surgery 23:100-104,2009
4) Rahman M, Summers LE, Richter B, et al:Comparison of technipue for decompressive lumbar laminectomy;the minimally invasive versus the "classic" open approach. Minim Invas Neurosurg 51:100-105, 2008
5) 高見正成,山田 宏,窪田誠治・他:第Ⅸ凝固因子欠乏症を伴った腰椎黄色靱帯内血腫の1例.脊椎脊髄20:945-948,2007
6) 高見正成,山田 宏,玉置哲也・他:頚椎術後硬膜外血腫を契機に発見された第Ⅹ・XIII凝固因子欠乏症の1例.臨整外42:945-948,2007
7) 塚本信治,田中康仁,松田靖司・他:血友病性足関節症に対し鏡視下関節固定術を施行した2例.中部整災誌53:111-112,2010
8) 山田 宏,吉田宗人,南出晃人・他:第5腰神経根障害の再手術例(double-crush syndrome)に対する脊椎内視鏡下後方除圧術.中部整災誌51:661-662,2008
9) 山田 宏,吉田宗人,南出晃人・他:脊椎内視鏡を用いた腰椎椎間孔外狭窄症に対する低侵襲手術.中部整災誌52:873-874,2009
10) 山本晃士,西脇公俊,加藤千秋・他:術中大量出血を防ぐための輸血療法―クリオプレシピテートおよびフィブリノゲン濃縮製剤投与効果の検討.Japanese Journal of Transfusion and Cell Terapy 56:36-42,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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