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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科47巻6号

2012年06月発行

文献概要

誌上シンポジウム 難治性良性腫瘍の治療

四肢の血管腫,血管奇形の治療

著者: 馬場一郎1 植田直樹1 山本和宏2

所属機関: 1大阪医科大学整形外科 2大阪医科大学放射線科

ページ範囲:P.515 - P.519

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 四肢に発生した血管腫や血管奇形は,腫脹や腫瘤感のみの症状で疼痛などを伴わない例が多い.時に疼痛を生じ日常生活動作の障害を来すこともあるが,従来は治療として外科的切除しか選択できなかった.また安易に切除をすると再発を生じたり大量の出血を伴うこともあり,積極的治療を行うことは少なかった.近年,手術以外の治療法としてinterventional radiology(IVR)を併用した硬化療法やコイル塞栓術なども行えるようになり,われわれの施設でも症例に応じて各種治療法を選択して積極的な介入を行っている.本項では各治療の適応や方法,実施時の注意点などについて述べる.

参考文献

1) Bella GPB, Manivel JC, Thompson RC, et al:Intramuscular hemangioma. Clin Orthop 459:186-191, 2007
2) Canavese F, Soo BCL, Chia SK, et al:Surgical outcome in patients treated for hemangioma during infancy, childhood, and adolescence:a retrospective review of 44 consecutive patients. J Pediatr Orthop 28:381-386, 2008
3) 今井茂樹,橋爪 崇,三浦由啓・他:血管腫・血管奇形のIVR.血管腫・血管奇形の疾患概念と最新治療.インナービジョン24(12):22-24,2009
4) 梶原康正(編著):血管腫・血管奇形のストラテジー.先端医学社,東京,2004
5) 白井博志,今井茂樹,梶原康正・他:軟部組織内静脈性血管病変(血管腫・血管奇形)に対する経皮的硬化療法の治療成績の検討.日本医学放射線学会雑誌59:325-332,1999
6) 山本和宏:門脈にろう孔を伴った胃十二指腸動脈の仮性動脈瘤に対して,GDCが有用であった症例(解説/特集).Rad Fan 9(12):34-35,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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