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文献概要
連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・19
殿部痛
著者: 三橋龍馬1 松岡知己2 帖佐悦男3
所属機関: 1宮崎市郡医師会病院整形外科 2宮崎県立日南病院整形外科 3宮崎大学医学部整形外科
ページ範囲:P.581 - P.584
文献購入ページに移動殿部痛を認める場合,腰部疾患や股関節・骨盤部疾患を考慮する.問診による詳細な病歴や自覚症状(安静時痛の有無など)の聴取の中でも,特に発症様式(急に痛みが出たかどうか,どのような動作で起きたか)の聴取は重要である.成長期の裂離骨折を考慮した場合,筋タイトネスを有する例が多いため,疼痛部位以外でタイトネスのチェックを行う.他覚的検査として圧痛,ハムストリングの伸張テスト,股関節の可動域,下肢神経脱落症状の有無などをチェックする.
成長期は骨端線が残存しているため,画像検査として単純X線撮影を行い,健側との比較を行う.その他,鑑別診断には,超音波,CT,MRIが有用である.
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