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臨床経験
臼蓋形成不全股における大腿骨頭中心の位置変化
著者: 萩尾慎二1 松原正明2
所属機関: 1埼玉県総合リハビリテーションセンター 2日産玉川病院股関節センター
ページ範囲:P.691 - P.694
文献購入ページに移動対象と方法:立位正面X線写真で正常股または前股関節症と診断された女性患者38症例57関節を対象に大腿骨頭中心位置とSharp角,center-edge(CE)角,acetabular head index(AHI)との相関を調査した.
結果:大腿骨頭中心はAHIが10%,CE角が10°減少するごとに2.0mm外方化し,Sharp角が10°増加するごとに5.3mm上方化する.正常の骨頭中心は涙痕下端より16.8mm上方,34.2mm外側にあると算出された.
まとめ:CE角,AHIが小さくSharp角が大きい前股関節症の患者では大腿骨頭が上方化,外方化している.
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