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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科47巻8号

2012年08月発行

文献概要

誌上シンポジウム 難治性足部スポーツ傷害の治療

アキレス腱再建術によるスポーツ復帰

著者: 内山英司1

所属機関: 1関東労災病院スポーツ整形外科

ページ範囲:P.735 - P.740

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 アキレス腱再断裂に対し適切な長さ調節と強固な固定を得るため遊離腓腹筋腱膜弁を使用した再建術を行っている.手術後は早期可動域(ROM)訓練,早期荷重が可能で,術後5日で全荷重歩行,術後12日でROM訓練が開始される.アスリートでは片脚ヒールレイズ(以下,HR)達成は平均11.1週,スポーツ復帰の平均は22.7週であった.踵骨から剝離断裂した特殊な断裂形態に対する縫合法や半腱様筋腱を使用した再建方法も解説する.また手術治療効果の判定はアキレス腱本来の機能である片脚HR獲得時期の評価が重要である.

参考文献

1) Kuwada GT:Classification of tendo Achilles rupture with consideration of surgical repair techniques. J Foot Surg 29:361-365, 1990
2) Lindholm A:A new method of operation in subcutaneous rupture of the Achilles tendon. Acta Chir Scand 117:261-270, 1959
3) 内山英司:アキレス腱断裂に対する手術方法の改良による早期リハビリテーションの検討.臨床スポーツ医学12:483-487,2004
4) 内山英司:陳旧性アキレス腱断裂に対し遊離腓腹筋腱膜弁を用いた方法について.整形スポーツ26:299-303,2007
5) Uchiyama E, Nomura A:A modified Operation for Achilles tendon ruptures. Am J Sports Med 35:1739-1743, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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