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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科47巻8号

2012年08月発行

文献概要

手術手技/私のくふう

MIS-CPO(Naito)における進入時の腸骨骨切りの工夫

著者: 糸満盛憲1

所属機関: 1九州労災病院整形外科

ページ範囲:P.769 - P.773

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 MIS-CPO(minimum invasive surgery for curved periacetabular osteotomy)では,進入時に大腿筋膜張筋を起始部から剝離して上前腸骨棘を矩形に骨切りするため,閉創の際にこの骨切り部をスクリューで固定し,大腿筋膜張筋を腸骨稜に縫合固定する必要がある.大腿筋膜張筋は下肢伸展挙上(SLR)や膝関節の屈伸運動で緊張するため,術後早期に当該部の疼痛を訴える患者が多い.また骨切り部の固定に用いたスクリューヘッド部の疼痛を訴えることがある.これらを回避するために,腸骨稜から内板に向けて斜めに骨切りし,閉創の際に縫合糸で固定する試みを行って良好な結果を得たので,手術の要点を紹介する.

参考文献

1) Ganz R, Klaue K, Vinh TS, et al:A new periacetabular osteotomy for the treatment of hip dysplasia:technique and preliminary results. Clin Orthop 232:26-36, 1988
2) 糸満盛憲,福島健介,内山勝文・他:CPO(Naito)の小さな工夫.第17回Hip Forum.2009,7月25日,熊本
3) Naito M, Shiramizu K, Akiyoshi K, et al:Curved periacetabular osteotomy for treatment of dysplastic hip. Clin Orthop 433:129-135, 2005
4) 西尾篤人:先天性股関節脱臼に対する髀臼移動による観血的整復術.日整会誌30:483,1956
5) 田川 宏,高橋 洋,二ノ宮節夫・他:臼蓋回転による股関節形成術の成績.関東整災誌5:409,1974

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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