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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科47巻9号

2012年09月発行

文献概要

誌上シンポジウム 脊椎脊髄手術の医療安全

―脊柱変形―小児

著者: 鈴木哲平1 宇野耕吉1

所属機関: 1国立病院機構神戸医療センター整形外科

ページ範囲:P.845 - P.847

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 小児脊柱変形手術の医療安全においては,術後の詳細な神経学的評価が困難なことも多く,術中脊髄モニタリングの重要性は非常に高い.ナビゲーションの利用は重度,もしくは先天性側弯症のような複雑な3次元的変形においては,アンカー設置のみならず,理想的な骨切りを行ううえで有用性が高い.周術期管理においては必要に応じて挿管管理を継続することや,てんかん,喘息といった既往症のコントロールに留意する.低体重・低栄養の患児も多く,感染リスクを考慮した術前の高カロリー輸液,インプラント設置部位や術後の皮膚状態に留意する.

参考文献

1) 秋葉 新,野本洋子,大藪泰子・他:改良電極を用いた新しい陰部神経モニタリング法―術中腰仙部脊髄脂肪腫例.脳神経外科32:223-229, 2004
2) Sankar WN, Skaggs DL, Emans JB, et al:Neurologic risk in growing rod spine surgery in early onset scoliosis:is neuromonitoring necessary for all cases? Spine 36 (Phila Pa 1976):1952-1955, 2009
3) Sedory DM, Crawford JJ, Topp RF:The reliability of the ball-tipped probe for detecting pedicle screw tract violations prior to instrumenting the thoracic and lumbar spine. Spine (Phila Pa 1976) 36:E447-E453, 2011
4) Takahashi J, Ebara S, Hashidate H, et al:Computer-assisted hemivertebral resection for congenital spinal deformity. J Orthop Sci 16:503-509, 2011 (Epub 2011 Jul 14)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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