icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻10号

2013年10月発行

文献概要

誌上シンポジウム 低出力超音波パルス(LIPUS)による骨折治療―基礎と臨床における最近の話題 新鮮骨折への臨床応用

地域医療連携による大腿骨近位部骨折に対する低出力超音波パルス(LIPUS)治療

著者: 野村一俊1 渡辺充伸2

所属機関: 1医療法人朝日野会朝日野総合病院整形外科 2財団法人杏仁会江南病院整形外科

ページ範囲:P.969 - P.972

文献購入ページに移動
 大腿骨転子部骨折の骨接合術後に低出力超音波パルス(LIPUS)照射を加えることにより骨癒合を促進できれば,ラグスクリューのカットアウトを減少させることができ,術後の荷重時痛を早期に軽減でき入院期間が短縮できる.一方,LIPUS治療の診療報酬(5,000点)の算定は,開始時に1回しか算定できないため,回復期医療機関のLIPUS治療への理解と協力が得られなければ治療の継続は困難である.理解と協力を得るためには,地域連携クリティカルパスの活用が有用である.

参考文献

1) 日本整形外科学会診療ガイドライン委員会,大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン策定委員会(編):大腿骨頚部/転子部骨折診療ガイドライン.改訂第2版,南江堂,東京,2011
2) 野村一俊:大腿骨近位部骨折の地域連携パスを用いて連携した医療,リハビリテーション,介護.中村耕三・他(編).整形外科臨床パサージュ4.骨粗鬆症のトータルマネジメント.pp237-244,中山書店,東京,2010
3) 渡辺充伸,野村一俊,前田 智・他:髄内釘による骨接合術を行った不安定型の大腿骨転子部粉砕骨折の骨癒合に対する低出力超音波パルス(LIPUS)の有用性の検討.骨折35:84-88,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら