icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻10号

2013年10月発行

文献概要

連載 アドバンスコース 整形外科 超音波診断・治療 どこが・どれだけ・どのように・2

脊椎・脊髄術中超音波診断の応用

著者: 佐藤公治1

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院整形外科・脊椎脊髄外科

ページ範囲:P.1029 - P.1032

文献購入ページに移動
Abstruct

 脊椎・脊髄手術において術中に脊髄の除圧程度を確認するには超音波診断しかない.超音波診断装置は脊髄モニタリング装置や顕微鏡と並び,脊髄手術の三種の神器の一つである.従来の白黒Bモードでは脊髄や髄外腫瘍の形態しか把握できなかったが,技術の進歩により脊髄の血流,髄内腫瘍の局在や栄養血管,そして最近では超音波による脊髄手術ナビゲーションが行えるようになってきた.また穿刺検査や局所治療などインターベンションにも応用可能である.

参考文献

1) ハニー・エル・ザルウィ,モハメッド・マジアド,佐藤公治・他:頚椎症性脊髄症の除圧術における術中の前脊髄動脈の血流変化.日本整形外科超音波研究会会誌20(1):22-29,2009
2) 今釜史郎,伊藤全哉,平野健一・他:脊椎脊髄手術の医療安全.胸椎後縦靱帯骨化症に対する後方除圧固定術.術後麻痺回避のポイントと後方進入脊髄前方除圧術.臨整外47:829-835,2012
3) 佐藤公治,松山幸弘,安藤智洋・他:脊髄髄内腫瘍の手術tips.脊椎・脊髄神経手術手技6:29-32,2004
4) 佐藤公治:B-flowおよびcolor dopplerによる術中脊髄の血流解析.日本整形外科超音波研究会誌19:49-52,2008
5) 佐藤公治:脊椎・脊髄の超音波診断.関節外科4:463-469,2012
6) 佐藤公治:脊椎・脊髄手術における術中超音波診断法の新技術―脊髄血流から脊椎手術ボリュームナビゲーション.映像情報Medical44:938-942,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら