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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻11号

2013年11月発行

文献概要

手術手技/私のくふう

低侵襲頚椎後方固定術―TEMPEST(TEchnique for Muscle-PrEserving STabilization)

著者: 青山龍馬1 白石建1 山根淳一1 二宮研1 北村和也2

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院整形外科 2平塚市民病院整形外科

ページ範囲:P.1095 - P.1099

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 頚椎棘突起に付着する伸筋群を温存したまま頚椎固定術を行うテクニックTEMPESTを開発した.本法は2つの異なるアプローチを使用する.1つは頭尾側の頚半棘筋と棘間筋間のすき間から進入する傍正中アプローチで,本アプローチによりinstrumentationを行う.他方は棘突起を縦割する正中アプローチで,除圧が必要な場合に選択的椎弓切除を行う.TEMPESTでは筋肉への障害を抑え,死腔を減少させる可能性がある.このため,疼痛や感染の減少と骨癒合の促進に有利と思われた.

参考文献

1) 青山龍馬,白石 建,山根淳一・他:頸椎深層伸筋を温存した椎間孔拡大術の成績と新アプローチによる低侵襲化への工夫.J Spine Res 1:1512-1516,2010
2) 青山龍馬,白石 建,山根淳一・他:頚椎深層伸筋を完全に温存した新アプローチによる椎間孔拡大術とその応用.頚筋膜椎前葉を処置することの意義について.臨整外45:437-442,2010
3) 白石 建:頚椎後方進入法.最新整形外科学大系第6巻.中山書店,東京,pp42-55,2009
4) Shiraishi T, Kato M, Yato Y, et al:New techniques for exposure of posterior cervical spine through intermuscular planes and their surgical application. Spine 37:E286-E296, 2012
5) Shiraishi T, Fukuda K, Yato Y, et al:Results of skip laminectomy--minimum 2-year follow-up study compared with open-door laminoplasty. Spine 28:2667-2672, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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