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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻11号

2013年11月発行

文献概要

症例報告

化膿性脊椎炎に対して持続洗浄ドレナージを行った2例

著者: 若林正和1 稲生秀文1 中野智則1 浦田士郎1

所属機関: 1安城更生病院整形外科

ページ範囲:P.1157 - P.1161

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 保存的治療に抵抗したcompromised hostの化膿性脊椎炎に対して外科的なドレナージを行い奏効した症例を経験した.症例1は86歳の女性で,第1腰椎椎体膿瘍に対して経椎弓根的にドレーンチューブを留置し持続洗浄を行うことで感染を鎮静化することができた.症例2は73歳の女性で,第7胸椎椎体周囲膿瘍に対して保存的治療を行い,治療中に対麻痺を発症したため緊急で膿瘍の掻爬と後方固定術を行い,持続洗浄ドレナージを追加することで感染の鎮静化と麻痺の改善を得ることができた.

参考文献

1) Masuda T, Miyamoto K, Hosoe H, et al:Surgical treatment with spinal instrumentation for pyogenic spondylodiscitis due to methicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA);a report of five cases. Arch Orthop Trauma Surg 126:339-345, 2006
2) 永島英樹:脊椎感染症に対する治療戦略.整・災外52:29-34,2009
3) 奥田晃章,藤本吉範,金沢敏勝・他:経椎弓根的ドレナージを行った化膿性脊椎炎の1例.西日本脊椎研究会誌34:28-31,2008
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6) 田邊 史,山元拓哉,井尻幸成・他:化膿性脊椎炎に対する後方・前方一期的同時手術.整・災外52:35-42,2009
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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