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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科48巻2号

2013年02月発行

文献概要

誌上シンポジウム 高齢者の腱板断裂

高齢者の腱板断裂に対する運動療法

著者: 永井英1 鈴木一秀2

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院整形外科 2総生会麻生総合病院スポーツ整形外科

ページ範囲:P.111 - P.117

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 腱板断裂は加齢とともに増加する疾患であるが,高齢者の治療では保存療法を選択することも多い.われわれは,高齢者の腱板断裂症例に対し原則的に保存療法を治療の第一選択としている.高齢者では関節や脊柱の変形,全身の筋力低下など若年者では認められない特徴がある.保存療法の目的は単に疼痛を軽減するだけでなく,残存腱板や周囲筋の機能を引き出し,肩甲胸郭機能を改善させ,無症候性の腱板断裂の状態とし,二次的な障害を予防することである.このためには運動療法は不可欠といえる.ここではわれわれが行っている高齢者に対する運動療法のアプローチ方法とその実際について紹介する.

参考文献

1) 千葉慎一,尾崎尚代,嘉陽 拓・他:腱板断裂に対する保存療法としての理学療法.整・災外:1069-1095,2007
2) 木島泰明,皆川洋至,西登美雄・他:腱板断裂は修復すべきか―手術例と保存療法例の長期予後の比較.関節外科31(7):90-95,2012
3) 牧内大輔,筒井廣明:腱板断裂の保存療法(リハビリテーションを含む)―どこで手術療法に踏み切るか.MB Orthop18(13):28-33,2005
4) 牧内大輔,鈴木一秀,三原研一・他:腱板完全断裂に対する保存療法の効果.肩関節31:341-344,2007
5) 牧内大輔,鈴木一秀,三原研一・他:腱板完全断裂に対する保存療法の効果第2報.肩関節32:609-612,2008
6) 篠田雄一,三浦達浩,広瀬秀史・他:高齢肩腱板断裂患者に対する保存療法効果および成績不良因子の検討.理学療法いばらき7(2):15-18,2004
7) 鈴木一秀,牧内大輔:腱板断裂に対する運動療法と成績.整外最小侵襲術誌44:19-29,2007
8) 山口光圀:五十肩に対する理学療法.MB Orthop17:341-346,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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